書物蔵

古本オモシロガリズム

私立公共図書館の流れ

前回、『ず・ぼん』の図書館史ネタは1970年代公立直営貸出モデルとはちがうものばかりと指摘したけど、なんのことはない、きちんとご本人達も認識しておったことですよ。
堀渡「収集と保存にかけた夢」『ず・ぼん』(13) p.26-29 (2007.11)を読んだら、自分は貸出主義でいっしょうけんめい楽しくやってきたけど、岡田健蔵の函館図書館に違うものを感じたと素直に書いてあった。
千代田図書館前館長が言ってた、図書館経営のパルテノンモデル*1のことだねぇ。ピラミッドモデル*2論者もパルテノンモデルへ切り替え可能ということを示している???

*1:図書館経営全体を複数の柱、郷土資料、レファ、貸出、イベント、展示などで支えるというたとえ話。わちきは『ず・ぼん』で初めてこの呼称を知ったが、造語? ってか1970年代以前のフツーのモデルのような気も(σ・∀・)σ

*2:すべての基礎に貸出を置き、貸出の上でないと他の活動はありえないとする考え方。1970年代に支配的になり、1980年代には館界を文字通り支配した。