書物蔵

古本オモシロガリズム

「デジタルアーカイブ」の淵源はアーカイブでなく……

こんなんもらった(´・ω・)ノ

ざっと見た第一印象を書くなり(。・_・。)ノ

3300円とはずいぶんと安い設定だなぁ(゜〜゜)
けふの夕方ポスト見たら入っててびっくり(@_@;)
感謝々々ですぢゃヾ(*´∀`*)ノ゛
さっそくざっと見たらいろいろ面白いことが書いてある。
わちきディジタルアーカイヴ論に興味あんまないんだけれど、それゆゑ、流行りの概念でこういった俯瞰できる概念説明や政策論の本はありがたい。たった3300円で専門家の話が聞けちゃふ。
そもそも「デジタル・アーカイブ」なる言葉は、日本発祥だとあって、びっくり(@_@;)
そういや「情報社会」や「知識経営」ももともと日本発祥の言葉だったなぁ(゜〜゜)
ちゃうど外地から内地のことが先に言語化されたやうに、文明の周辺国だからかな日本ハ。
戦前、朝鮮に『読書』てふ雑誌があってだねぇ。それを読んだら、内地の図書館学や各学問の全体傾向がちゃんと言語化されてゐてビックリしたことがあるよ(´・ω・)ノ
あと発表年代や注で参照されている文献が意外と古いーーとはいへ1990年代とかーーことにも気づいた。
これは、わちきが指摘するのもなんなのぢゃが、前著『文化情報資源と図書館経営: 新たな政策論をめざして』でも同様で。

文化情報資源と図書館経営: 新たな政策論をめざして

文化情報資源と図書館経営: 新たな政策論をめざして

このお人、流行りの概念・事物を論じるわりに、長期的に持つ議論を展開してんのよ(σ・∀・)
流行りを、短期的な観点でアワテテ議論する手合いならいつでもどこでもおられるけれど、長期的な観点から議論、というのは実は結構めづらしい。前著も図書館経営論というと、実務を単に記述したものか、よくて行政制度とのマッチングを記述したもの(薬袋・糸賀共著のことだわさ)ということになるけれど、事業の固有性と経営学一般論を組みあわせた学術的な本って、日本でこれ1冊だけなのでは。
これはこのお人が哲学だったか美学だったかの出身だから概念に着目してっからだらうなぁ(゜〜゜)
でも、この本でイチバンおもしろなとこハ、そういった出自や形式にあるのではないだろう。
この本でイチバンおもしろなとこハ。
デジタルアーカイブは、文書館活動から出てきた概念ではない、と説明しているところ。
ん?(・ω・。)
ぢゃあ、どっから来たんだってか。
そう、
図書館事業。
デジタルライブラリーから来た概念だという。
さういや、図書館ってば、紙時代から「複製」しか置いてなかったねぇ。まだ詳しく読んでないがそこいらへんが効いてるのかな。
複製技術時代の芸術、ってヤツ(σ^〜^)