書物蔵

古本オモシロガリズム

読了本「つながる図書館」

これ、きのふヤンヨーステンさんところで買ふてきて、ざっと読了。

概要といえば、すでに次のブログ主のいふてをるとほりである。
http://d.hatena.ne.jp/nozomimatsui/20140111
まあ、1970年代の「市民の図書館」の貸出優先経営が硬直化し、直そう直そうと一部でいはれだしたのが1990年代でといふ図式は業界内部の改革派には常識の類ではあるが、外からは見えづらいからね。

あれもこれも図書館

武雄市立図書館の記述が、ちと多いかなぁ。まあ話題を呼んだことは確かだけど。ちなみにわちきは武雄市立のような方向性もありと思ふてをる。この本、あとがきで、糸賀まさる先生にいろいろ聞いたとあるが*1、このまへの図書館総合展で、イトガッチが武雄市長に、武雄市立は図書館じゃないぐらいのことを言っちゃったのは、これは、イトガッチの失点と思ふてをる。って、その話をしたらある人も賛成していた。なぜって、「これは図書館じゃない」という論法ないし言ひまはしハ、1980年代、90年代の頑迷固陋な貸出至上主義者たちの十八番だったからねぇ(゜〜゜ )
ツタヤ立武雄図書館も、図書館の一種である。

改革派三羽ガラス?(2014.1.16追記)

あとがきに、

特に、慶応義塾大学の糸賀雅児先生、国立国会図書館の柳与志夫先生、アカデミック・リソース・ガイドの岡本真さんには多大なる御指導御鞭撻を

と、このお三方の名が並んでいたのがオモシロ(σ・∀・)
ん?(・ω・。)
いやサ、根本彰先生は?
さういへば、2000年代にわちきは、図書館改革派三羽ガラスとして、糸賀っち、根本先生、薬袋先生をあげたことがあったねぇ。新三羽がらす?

*1:それで糸賀ゼミの話が結構あり、わちきなぞ、田村先生の『公共図書館の論点整理』読んどらんの? とアカデミックなつっこみを入れたくなってしまふが