書物蔵

古本オモシロガリズム

カタログ論の本と某図書館の間違いカタログ

次は,
展覧会カタログの愉しみ / 今橋映子. -- 東京大学出版会, 2003.6 1500円
これは型録論の本。出た当時,わりと誉められてた。たしかに美術型録についての本というのはめずらしい,というか,これが初めてか。
('0'*)アッ! また主題標目まちがえてるよ…

普通件名 美術展覧会 ‖ビジュツテンランカイ
NDLC K3
NDC(9) 706.9

だれだ〜ぁ,こんなシロトまちがいしたの? この本,展覧会の本じゃないよ,展覧会目録の本だよ。目録論の本にまちがい目録作業してどーすんの。
703.8に「美術品目録」って項目がちゃんとあるじゃん。706.9の展覧会の項目にも「出陳目録は703.8に収める」って注記がちゃんとあるじゃん。
まさか「カタログそのものじゃなくて,カタログ論だから703.8に置けない」とでも思ったの? でもこの場合,NDC解説の「3.4.8 原著作とその関連著作」がそのまま当てはまるんですけど。

特定著作の翻訳,評釈,校注,批評,研究,解説,辞典,索引などは,原著の分類される分類項目に分類する

正解は,

普通件名 美術 -- 目録 ‖ビジュツ -- モクロク
NDLC K3
NDC(9) 703.8

だねぇ。