書物蔵

古本オモシロガリズム

2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

出版法研究の定番?

しばらく前に古書展で拾った、マス・メディア法政策史研究 / 内川芳美. -- 有斐閣, 1989.6 を読む。非常に今のわちきにはオモシロい。著者は進歩的観点から分析しとるので、ちょっと「反動的」とかいいすぎる嫌いもあるが、基本的な事実関係がきちんと抑えら…

本の紛失

以前、本が書庫から飛び立っていくさまを描いたアメリカの絵を紹介したけど、日本でも本は図書館から飛び立っていくみたい(゚∀゚ ) 昭和前期に東大で開架本が「紛失」するという事例(昭和5年のこと) 帝大図書館の○○防止 東京帝大図書館では指定書が頻々と紛…

官立エロ本図書館(昭和5年)

ひさしぶりにエロ本図書館ネタ(゚∀゚ ) エロ本図書館は実際に計画されんとしていた。それも内務省によって。(昭和5年のこと) 「エログロ保管の官省図書館」 霞ヶ関の役所街に出現する新内務省内に、我国初の官省図書館を設けることになつて、目下内務省警保…

善意の学校教育

原武史『滝山コミューン一九七四』を半分まで読む。「滝山コミューン」というのは原氏の造語で、ヤル気満々で善意の左翼教師によって、一時的に出現した集団主義(全体主義)的現象をこう呼んだもの。 糾弾調でなく抑えた筆致で十分読ませる。原氏は『大正天…

トンデモと柳田国男の本

某所で立ち読みした本に、藤沢親雄がでてきた 偽史としての民俗学 : 柳田國男と異端の思想 / 大塚英志著. -- 角川書店, 2007. -- (Kwai books) 著者はあまり踏み込んだ分析はせず、それらトンデモとのやりとりがあったと触れているが、参照文献がわかるから…

前提1:内務省の出版統計は「業務統計」だから加工せねばならん、とゆーこと。

牧野(1996)は前提にあたる部分がすっとばされ、いきなり各論がならんでいるからワカラナイ。だからここに前提をカキコするなり(〃^-^)φ この前提をひととおり読んだ人だけが、牧野論文を読解できる、とゆー悪辣なる企て(゚∀゚ )アヒャ しかし、いままで10年以上…

戦前の出版統計の読み方

いやサ、数値だけなら内務省の統計報告書『大日本帝国内務省統計報告』に載っている(雄松堂の復刻や国会の近デジにあり)。 現状では、牧野(1996)がほぼ唯一の考察になるんだろうけれど。 これがまた、読みづらいことおびただしい論文なのだ。言っている…

情熱大陸を見た

(^-^*)

ヤン・ヨーステンさんとこで新刊書

原武とかを買う。モリミーは文庫を買おうと思ったが買わず。