すぐれて金儲け的な側面をもったマーケティングが、非営利組織にまで応用されるようになり、その購買者が「public(公衆)」にまで及んだこと、一方で、日本では常に手段と目的がとりちがえられるPublic Relationsは、まさしくpublicを対象としてきたことで、図書館におけるマーケティングとPRは融合する可能性大と説いたのは、1991年の柳与志夫論文ぢゃった。
- 柳与志夫「図書館におけるマーケティングとパブリック・リレーションズの適用(1)(2);その理論的枠組と図書館経営上の意義」『図書館学会年報』37(4),1991,153-165,38(1),1992,1-18
わちきは、ネットで話題になった「つながる図書館」の講演会に、つながるばっかでもダメで、コア・コンピタンスの涵養せねばとちゃちゃを入れたが…
ほんらいの意味での公衆関係(Public Relations)にいそしむ(=つながる?)のはいいことなんだけど、司書ないし図書館のコアの部分もないといかんとは思ふ。メタデータを編集する力や探し物をするスキル、本の知識とか / “2…” URL
いままた、猪谷千佳氏による「つながる図書館員」講演の話題をネットで読んでて、逆に、
つながらない図書館員
てなんだろう、とふと思ふた(σ^〜^)
しかしこの、『つながる図書館』巻末のあとがきで、
特に、慶応義塾大学の糸賀雅児先生、国立国会図書館の柳与志夫先生、アカデミック・リソース・ガイドの岡本真さんには多大なる御指導御鞭撻を
とあったやうに、学術てふものも、2014-1991=23で、20年ぐらいすると、一般の言説にも広がるのかすらん(σ^〜^)σ
つながらない図書館員
わちきが思ふに、「つながらない図書館員」とはつぎのようなもの(σ・∀・)
- 事務分掌内規に明示されとる事柄以外、いっさいしない。それ以外は他部署の仕事だから。
- 分掌内でも、ちょっと調べてわからなければ、わからんからあっちへ行けと客をたらい回しにする。図書館員は専門職でなく公務員だから。
- 公私はすっぱりわける。その中間のことがらなんて、存在すべきではないから。
- 仕事はなるべく定型的に済ます。早くたくさんできるようになるから。
- 設置母体や他部署、業界に友達はいない。ギョームと関係ないから。
- 業界団体(JLA)や各種学会(図情系や、文学、歴史学など)には一切、入らない。業務上の義務ぢゃないから。
- 職場(図書館)に学会誌や団体誌が送付されてきたら、これは私的なものだろう、一切まかりならぬ、とがめだてする。
こんなところかしら(σ^〜^)
けど、悪い意味での官僚化が昂進すると、かういった「つながらない図書館員」が出世しやすくなるんだよね。
短期的にきはめて分かりやすい(シロートでもすぐわかる「かずかぞえ」でわかる)「成果」が出るから(*´д`)ノ
つながらない図書館員ばかりとなった図書館は、つながらない図書館になりおほせるといふわけ(´・ω・)ノ
はたして「つながらない図書館員」さまはどこまでご出世なさるかしら。。。
民間企業のバヤイ、かういった茶坊主が総務部門にたむろして、さらに本来のラインにあふれだし、めでたく倒産するてふ健全な淘汰プロセスに移行するんだけど、図書館とかはさうでないから存続しちゃふんだよね。それが実は問題(。・_・。)ノ