書物蔵

古本オモシロガリズム

つながる図書館員とつながらない図書館員

すぐれて金儲け的な側面をもったマーケティングが、非営利組織にまで応用されるようになり、その購買者が「public(公衆)」にまで及んだこと、一方で、日本では常に手段と目的がとりちがえられるPublic Relationsは、まさしくpublicを対象としてきたことで、図書館におけるマーケティングとPRは融合する可能性大と説いたのは、1991年の柳与志夫論文ぢゃった。

わちきは、ネットで話題になった「つながる図書館」の講演会に、つながるばっかでもダメで、コア・コンピタンスの涵養せねばとちゃちゃを入れたが…

それでもやはり、パブリックな図書館を「経営」していくためには、目の前のルーチンをひっちゃきになってやることだけでなく、さようにパブリックなるものとつながっていくことが大切なわけである。
いままた、猪谷千佳氏による「つながる図書館員」講演の話題をネットで読んでて、逆に、

つながらない図書館員

てなんだろう、とふと思ふた(σ^〜^)
しかしこの、『つながる図書館』巻末のあとがきで、

特に、慶応義塾大学の糸賀雅児先生、国立国会図書館の柳与志夫先生、アカデミック・リソース・ガイドの岡本真さんには多大なる御指導御鞭撻を

とあったやうに、学術てふものも、2014-1991=23で、20年ぐらいすると、一般の言説にも広がるのかすらん(σ^〜^)σ

つながらない図書館員

わちきが思ふに、「つながらない図書館員」とはつぎのようなもの(σ・∀・)

  • 事務分掌内規に明示されとる事柄以外、いっさいしない。それ以外は他部署の仕事だから。
  • 分掌内でも、ちょっと調べてわからなければ、わからんからあっちへ行けと客をたらい回しにする。図書館員は専門職でなく公務員だから。
  • 公私はすっぱりわける。その中間のことがらなんて、存在すべきではないから。
  • 仕事はなるべく定型的に済ます。早くたくさんできるようになるから。
  • 設置母体や他部署、業界に友達はいない。ギョームと関係ないから。
  • 業界団体(JLA)や各種学会(図情系や、文学、歴史学など)には一切、入らない。業務上の義務ぢゃないから。
  • 職場(図書館)に学会誌や団体誌が送付されてきたら、これは私的なものだろう、一切まかりならぬ、とがめだてする。

こんなところかしら(σ^〜^)
けど、悪い意味での官僚化が昂進すると、かういった「つながらない図書館員」が出世しやすくなるんだよね。
短期的にきはめて分かりやすい(シロートでもすぐわかる「かずかぞえ」でわかる)「成果」が出るから(*´д`)ノ
つながらない図書館員ばかりとなった図書館は、つながらない図書館になりおほせるといふわけ(´・ω・)ノ
はたして「つながらない図書館員」さまはどこまでご出世なさるかしら。。。
民間企業のバヤイ、かういった茶坊主が総務部門にたむろして、さらに本来のラインにあふれだし、めでたく倒産するてふ健全な淘汰プロセスに移行するんだけど、図書館とかはさうでないから存続しちゃふんだよね。それが実は問題(。・_・。)ノ