ネット上にある
は結構役立つものなんだけれど、ここで図書館ネタを拾った(´・ω・)ノ
図書館を学ぶ相互講座「新しい図書館を作る」常世田良(立命館大学教授)
http://togetter.com/li/794838
んで、浦安市立からJLA経由で立命大に移った常世田先生のご講演要旨がわかる。図書館業界の言説空間は、首都圏(JLA、図情学会)、関西(日図研)、その他(図問研)といった3つに分立していて、首都圏にいると関西圏のことがわかりづらいのでありがたし。
ちやうど昨日、クルマんなかで、武雄市立の宣伝上手により千代田図書館がかすんでしまって、公共図書館経営上の論点がズレちゃふのではと言ったので、おもしろがって読んでみた。
いろいろなことを言ってるんだけど、千代田に関しては、ここかしら。
んで、図書館業界的な利害にのってあえて言うと、武雄市立みたいな、きわめて政治的な成り立ちのものをほめたり批判したりすることは、あまりギョーカイの利益にならんのでは、とゆーこと。
もしその後の千代田が不調なのなら、そっちのほーが問題で。というのも武雄市立は特異な市長が率先して旗をふりギョーカイ人まったく無関係にコンセプトが立てられたのに対して、千代田はそうぢゃないからねぇ。むしろ業界人が関与した改革図書館だったわけで(。・_・。)ノ
そーゆー意味ぢゃあ、「惨状」かどうかはともかく千代田のその後についてもちっと興味を持ってよいのではというのは賛成。ただ、わちきは
従来コンセプトを正面から批判し、本質的変化を標榜した千代田。
というのは逆で、1960年代からの貸出至上主義(目的特化型)を批判し、本来の図書館経営モデル「パルテノン・モデル」(多目的型)に戻しただけのよーな(σ^〜^) もちろん、現代の技術体系や社会の元でリファインされとるけど。
あと専門的な話。
常世田先生)貸出vsレファレンス、のような対立的議論は不毛。本来両者は、表裏一体。
でも、戦後、日本レファレンス・サービスを創始した志智嘉九郎は、貸出しとレファレンス・サービスは、「無関係」だと言っていた(σ^〜^)
追記(20150318):実務家、必ずしも理論家ならず…と云へども(σ^〜^)
フシギとhatenaにブクマされるんでちと追記。
常世田先生が名を成したのは、完全に貸出しをやり完全にレファもやった前川理論の優等生かつその次を展望しえた1980年代図書館界の希望の星、浦安市立図書館の次世代リーダーだったから、というところでよろしいかと思ふ。
ところで常世田氏を育てた竹内紀吉も、また常世田先生もご著書はあれど実践録が主体であまり理論的なものを書いてくれない。それはもちろん実践家(図書館経営者や図書館運動家)だからかまはないんだケド、メリケンみたいに図書館運営ないし研究を、専門職種的な知識ジャンルととらえた場合、それではなんともさみしい。
ぢゃあ論理的ないし学術的であれば良いのかトテ、アメリカ様の教科書の焼き直しみたいのでも(どーせなら、チャンの教科書のやうに、ちゃんと翻訳書を出してほすぃ〜)、わちきのやうな日本図書館学徒にはこれまたさみちい(´・ω・`)
けっきょく、実践家は理論家たりえんのかと思ふたら(*´д`)ノ
ここに例外があると気づいた(゚∀゚ )アヒャ
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http://d.hatena.ne.jp/negadaikon/20150312
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20150228/p1
ん?(・ω・。) でもよく考へたら前川御大もさうかぁ…