書物蔵

古本オモシロガリズム

日経テレコン(新聞記事データベース)

ところで,新聞記事の調べを1年間しっぱなしだったもんだから,新聞記事というものについて興味がでてきた。題字,要約文,本文,図表という要素やら,紙面における位置とか説明した本はないかなと。ほんとは図書館本にあるべきなんだけど,ないな〜。と思ったら,ネットの図書館学論文に,記事をつくる側からの文献が紹介されてた。とりあえず図書館で借りて読んだけど,ほしい〜。新編新聞整理の研究 / 新聞編集整理研究会. -- 日本新聞協会, 1994.1 (いまみたらネットで安めに出てるよ,かおっと)
ていうのも,日経テレコンとか,記事データベース(data Base)をさかんに使ったんだけど,つ,使えない。ってか固有名詞とかわかってたらいざしらず,これこれ頃のこんな感じの記事とかっていう場合には。DBは日付確認とかヒントをひきだすために使って,結局,縮刷版か原紙(現物のこと)にあたるしかないことが多いよ。
だいたい著作権だかなんだか,おもしろそうな署名記事に限ってDBに本文が入ってないし。本文のコトバにしても新聞社がふったキーワードにしても,あんまりありがたくなかった。なんか縮刷版の最初の分類が意外とつかえたのにはびくーり。
既知事項ならDBの自然語でおおいに結構だけど,未知文献とか,既知でも記憶がアイマイだと,分類とかの「概念索引法」(人間が読んで検索キーをつける)がまだまだ役立つってことがわかった。おく場所がもしあれば,縮刷版はとてもとてもよい。そういう意味で産経に縮刷がないのは,はなはだ宜しからず(友人はサンケイの過去言説のフォローができないから困ると言ってた)。DBと縮刷は併用が吉
結局,書誌検索の通説とおなじことなのでした。でも,小才子に限って分類いらない!ってすぐ言うよね。自分がそうだったからすごくよくわかるけど(^-^;)。
あと紙面での位置,大きさで新聞社の意図がわかる。目立てば「これはオオゴトだ」といってる訳だし,目立たなければ「いちおーお知らせするけど,大したことじゃないよね」と新聞社は言っていることになる。図書館がらみでいえば,船橋西図書館の件など,産経と朝日で目立たせかたが両極端だった。勉強になった。どちらが正しいということではなくて,そういうものとして司書課程で教えられるとすごくいいのに。けど,むりか。まー新聞学とかではフツーにやってるんでしょうがね。