書物蔵

古本オモシロガリズム

新聞整理用語メモ

直接は使えないにしても、版面を編成、整理していくためのノウハウ本は、来るべき新聞紙書誌学に使える題材満載なりヾ(*´∀`*)ノ゛
いま手許の、

  • 新聞整理の研究

の巻末用語集から関係用語を抜出してみる。「 」内は引用部。

決まりもの:「毎日必ず掲載する記事類」(1994)。特定ページの特定箇所に特定スタイルで載せる。特別報道の場合は他面に移す。例)一面(天気予報、コラム)、社会面(新聞マンガ)
関連もの:「関連材」「関連原稿」とも。「本記」に関連する、「解説や注、雑観、関係者の話など」(1994)。
記事中(広告):「短冊」「マメ」「目玉」とも。「ハサミ」ともいうのは、これを跨いで記事を流せるので。1段で4〜22行と小さい。
記事下(広告):15段なら一面では3段、中面なら5段、7段。
中面:
一面:
ケツ空き:「シロ」とも。1行なら許容範囲。
硬派/軟派:明治時代から。政治記事でも政変などだと、本記は硬派、雑観は軟派に掲載。
本記:本体となる記事?
残稿:掲載されなかった記事。実態としてはボツ。
仕切り罫:縦の罫線のうち段いっぱいに引くもの。cf.ヤマ(天地に空き)
社告:新聞社から読者へのお知らせ記事。
セクション版:特集別刷りないし、通常紙面の分冊化。文化面やラテ面の例、朝日新聞のGセクションが先駆的。
ぜひもの:組み落としてはいけない記事。例)宝くじ当選番号、死亡記事、人事、新聞社の社告。
対向面:見開きになる面。一面と最終面にはない。全面広告などで調整。
全面広告:
たたみ:記事を見出しや写真などと一緒に、何段かにまとめる組み方。右側にたたむ場合と左側にたたむ場合がある。例)判決要旨
小組み:「箱」とも。
地紋見出し:「トッパン」「地紋」「カット」「見出しカット」「地紋カット」「字紋」とも。
通し版:「通し」とも。重版でも変えない面。夕刊の文化面、芸能面。
飛び降り:大組みの禁則。記事の段が下りる際、左側に降りること。
中段(なかだん):「段罫」とも。段を仕切る罫線。囲み記事や特集面ではつけない。
囲み:「箱」とも。囲み記事。
ニュース面/フィーチャー面:軟派面/硬派面と同格レベルの違う分類。フィーチャー面は「読み物面」とも。ニュース面は一面や社会面。版で変わる。フィーチャー面は文化面や家庭面。事前に作り置きできる。余暇増大にともないフィーチャー面が広がった。
二連版:「完全見開き」面とも。左右ページの間も印刷した面。ビジュアルな紙面となる。
腹切り:「切腹」とも。中段が紙面左右いっぱいに通っていること。紙面上半分にあるのはタブーだったが、毎日が1990年代の紙面改革で導入。
版建て:配達地域の遠近、夕刊地帯か否かで異なる版を準備すること。またその構成。選挙時などは特別に細かく建てる。
ひまダネ:「掲載を急がない日持ちする記事」。閑文字のこと?
FAX新聞:判型はA3まで。
かきかけ