書物蔵

古本オモシロガリズム

小説

産業医と図書館

東京新聞/中日新聞で作家の阿刀田高の自伝連載「この道」をやっている(オンラインDBに出ず。原紙から複写するしかない?)。たしか1990年代にも日経にこの人の記事があった憶へが。それはともかく。 阿刀田青年が肺病病みの後、国会図書舘に就職した話があ…

小説:動く図書館の伝説1

目次 昭和7年の交通事故 カーネギーになりそこねた明留句夏太郎 三輪車、登場 動く図書館の研究 県立市立図書館大戦争 最後のご奉公 ゴロウタンは三度死ぬ すべてを知っていた男 そして伝説へ 第1章 交通事故 昭和7年2月20日のことである。 ここ、夕刻の岡山…

『美人作家は二度死ぬ』を読んだ

しばらく前に買っていた小谷野敦『美人作家は二度死ぬ』を読んだ。おもしろかったでち。女性の心理描写がそれらしく、これは女性に内閲を頼んだのかすら… ってか、もっと長くして、文学史研究方法論とか文学史研究史とかもっと書き込んでもよかったのでは。 …

ん?(・ω・。) 図書館小説?

オタどんに教へられた図書館小説を読んでみたよ(・∀・) 著者は芥川賞作家さん。 文学としての『決壊』 この手を話し出すと、まぁ、文学とはなんぞや、になちゃうが、すくなくとも、エンタメではないことだけは確かですよ『決壊』は。 実は平野先生の本を読ん…

小説の主人公になった図書館員 渋谷国忠

で、わちきも渋谷, 国忠 (1906-1969) ‖シブヤ,クニタダについてはちょっと調べたんだけど、萩原朔太郎のマニアックな研究がめだつぐらいで、図書館言説はむしろあまりめだたない(そのなかでも戦中の、読書会の自由論争はめだつが)。 ところが石井トン先生…

悪所?

ちがう友人とひさしぶりに悪い所へ(・∀・) ても、フシギなコスチュームだなぁ 出来た頃は当時のおたくたちがさかんに話題にしていたが ぽつりぽつりと閉店 むかし、よく行っていたお台場店もなくなってもーた(´・ω・`) きっと代替物が秋葉原などに出来たから…

初出索引から作家の運命を考える(応用ビブリオメトリクス)附.日本列挙書誌学の48年体制

(2006.10.1に書いた記事。10.5に移設予定) 去年こんな、枕のような大きさの本が出た(47000円。もちろん買わず)。 文芸雑誌小説初出総覧: 1945-1980 / 勝又浩[他]. -- 日外アソシエーツ, 2005.7 文芸誌・総合誌に載った小説を著者から引けるスグレモノ。…