書物蔵

古本オモシロガリズム

ん?(・ω・。) 図書館小説?

オタどんに教へられた図書館小説を読んでみたよ(・∀・)
著者は芥川賞作家さん。

文学としての『決壊』

この手を話し出すと、まぁ、文学とはなんぞや、になちゃうが、すくなくとも、エンタメではないことだけは確かですよ『決壊』は。
実は平野先生の本を読んだのは初めて(^-^; 
中にちょっと読めない部分があり、たとえば拷問のところはほとんどすっとばしてしまった。わちきゴーモンこわいんで読めないんよ。幼稚園に上がる前に東京タワーで蝋人形館に行って以来、ゴーモンこわいのだわさ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
時代とシンクロ(それも先行してのシンクロ)しているから、はやり有能な作家さんなんだろうなぁと思う。というのも、作家というのはその時代の病を、そのはやり始めに、極端なかたちで引き受ける(自分がそうなる、でもよい)のが仕事だからなぁ(と文学者の友人EだかFだかGだかも言っておった)。
そーゆー意味では、純文学として成功しとるのかもね。
作中人物ってーのは、おそらく作者のある側面を強大化して書くものであるから、後半にでてくるお下品な芸術家ってーのも著者の自意識のなせるわざなのではないかと、気づく。この小説自身、犯罪実録を小説にとりこんでいるところとか。

図書館小説としての『決壊』

主人公はモテモテ(とされている)。じつはオタどん通報のごとく、主人公が図書館員だから図書館小説なのだ。それでいーのだ。国会で青島ユキオが決めたのだ!
エリート公務員だと帯にあり、なかをみると主人公は30代のモテモテくん。
これは国会職員がモテるのか、図書館だともてるのか、主人公が個人的にモテるのか、それとも実はみーんなフィクションなのか、いちど調査せねばならんことですよ(・∀・)
もちろん、モテることとインターコースは、ぜん・ぜんっ!直結しないから、もし仮にそんなにモテたとしても、こんな小説みたいには上手くいかんですからね(って小説だった…(^-^;
それにそれは友人Cで実証ずみ(・∀・)
まぁ図書館シーンは思ったほど多くなくて、ちいっとオバカな後輩に調査のイロハを教えるところとかぐらいかな、具体的なとこは。
これではちーとも国立国会図書館調査及び立法考査局の考査事務がわからんことですよ。
ってか、やっぱ借景だからなぁ図書館は。平野先生ぐらいモテモテでなおかつアタマも人柄もいい人なんていやしませんがな。