書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館員作家

なんだか国会の人が「ちよだ文学賞」を獲ったようである、とオタどんにおしへられた(^-^;) しかしオタどんは図書館ネタに強いのー( ・ o ・ ;) まぁ聞いた話では今の千代田区長石川雅己氏が唱道して作った賞だそうで、一部議員からは批判もあるとか(。・_・。)ノ けどわちきにいわせれば年数百万で、あれだけのPRになるなんてお得だと思うけどね(σ^〜^)
国会と作家といえば、わちきも図書館史の一環として、ヰキペディアの記述のヘンテコさに言及したことがあったが。

図書館員作家・渋川ギョウ
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20071002/p1

国会図書館員で文筆家だった人というのは何人かいるけれど、文学実作者だったのは、渋川ぎょう、阿刀田高あたりかしら。
倉田卓次はほんとに1年もいなかったし、加藤典洋は文芸評論で実作者じゃない。原武史は歴史家だし、これもほんの一瞬で辞めたらしい。あとは司書の図書館学系と調査マンの政治経済系で著作がある者はいるが、作家とはいいがたい。成田憲彦氏の小説『官邸』は文学的価値はないと、たしか当時の日経の書評にあった。
あ、そうそう。調べたらモリミーも在籍していたみたい。

845 :吾輩は名無しである :2007/01/21(日) 14:27:34
国立国会図書館で公務員として勤め、
休日や朝4時半起床で出勤前に執筆。
並大抵のことではない。
http://sp.logsoku.com/thread/book3.2ch.net/book/1102831507/

たいへんだねぇ。わちきにはとてもできないよ。
でも、最近やめちゃったのかな。

恥ずかしながら こういう図書館があるのを知ったのが
作家の森見登美彦さんが 以前、勤務されていたことからです
そして 普通の図書館とどう違うんだろうと 
国立国会図書館 関西館 ガイドツアー
2011.08.13ss
http://saikausaikau.blog40.fc2.com/?mode=m&no=260&photo=true

わちき的には、作風をかえて御当地作家を脱せられるか否かがカギと思っていたが(ってかこれは友人の意見)、どうなったかすら。最近モリミーの本は読んでおらん。
一説に当時の人事課長がイヂワルして図書館なのに図書に触れん部署に飛ばしたちゅー噂を聞いたが、ほんとーかすら……。でも、もしホントーだとしたら、管理者として超センスないね。辞めちゃえばいいのに……、って願ったりかなったりってか(゚∀゚ )アヒャ
このまえてっちゃんに聞いたのだけれど、朝倉治彦さんが大学に転職する際に「〔事務屋が〕書庫の中にまで尾行してくる」と怒っていたそうな。
阿刀田氏も1990年代に日経だかで、自分は勤務中はそれなりにまじめにやっていたのに*1、著作をしていると同僚によく言われなかった、ぐらいのことを書いていた記憶がある。
これら事例に徴するに、芸のない庶務系の人が文芸がらみで著作した人に嫉妬する伝統があるといえようか。まぁこれは日本の組織一般にあることで、とりたてて国会や図書館に限ったことではないだろーけれど。クルマやオンナ、トバクにいれあげて破たんしても悪く言われないのに、フシギといへばフシギ。
ほんとうなら文筆できるぐらい構成力があれば、お仕事にも役立つはずなんだけどね。たとえば歴史小説家になった武田八洲満はJLA事務局員だったけど、図書館の中立性論争をしくんだそうぢゃないの。けっきょくJLAを辞めさせられちゃったみたいだが。

追記

夜、ワインを飲みながらモリミーの噂を聞き、びっくり。大いに同情す。

*1:というか、JLAの分類委員もやっていたから、十分まじめだったと思う。国会から各種委員を出すんは、名誉でもあり義務でもあると思うんだが、最近は○○がないのか○○てんだか○○ってんだか、○○○○人がいるとか。