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古本オモシロガリズム

ひさびさに図書館ゴシップ? それも貸出について(゚∀゚ )アヒャ:横芝光町立というより貸出しが

はてブ界隈で知ったのだが。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1316227995
千葉日報』がチト不思議な不祥事を報じている(。・_・。)ノ
ある図書館が貸出冊数を水増し報告していたのだという。

http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1316227995
貸出冊数を虚偽報告/15年間で89万冊水増しか/横芝光町立図書館の元職員 2011年09月17日11時53分[県東エリア]
(略)
 横芝光町立図書館(同町宮川)を昨年3月に退職した40歳代の男性職員が、同図書館の貸出冊数を偽り、水増しして報告していたことが16日、明らかになった。開館から15年間で計約89万冊分が水増しされていた疑いがあるという。

まあまだ「疑いがある」という段階で、事実の詳細はまだわからんが。

町議会の2010年度一般会計決算の認定議案の審議で、町議が図書館の貸出冊数が09年度と比べ、10年度は大幅に減った理由について質問。町側は「退職した職員が報告書に水増したデータを入力していた。(職員退職後の)10年度の冊数のみが実数だった」と、虚偽報告の事実を認めた。

千葉日報が町の社会文化課に聞いたところでは、2009年度に一般貸出が約27万冊だったところ、2010年度に一般が約18万冊(四捨五入)に減ってしまっていて、「転職を理由に昨年3月に退職した担当職員が昨年2月ごろから休みだしてから、一般・児童図書の貸出冊数が急激に減少」したのだそうな。
で、問題は事実の詳細(ンなことはスグにはわからん)ではなくて、これを受ける業界(館界)の知的(痴的?)フレームワークのほうにある。
千葉日報記者はおそらく、金をくすねただの本が盗まれただの、といった不祥事一般として報じているつもりだろう。実際にネット界隈では、なぜ貸出水増しなどするのかわからんという一般の声がある。
が、こと貸出となると、これはもー業界的に特殊な意味合いを帯びてしまう。
これがたとえばサ、レファレンス回答件数に水増しがあったとして(聞けばある部署では他の部署の3倍に増やす秘術を持っているのだとか)、それが露見したとて今回のようなインパクトを持つかね。
わちきなぞ、日本国民の知的自由という観点から言って、『水からの伝言』の分類こっそり差し替え問題のほうが百倍重要だと思うが、ギョーカイの認知枠組みからいってレファや目録分類より貸出水増しのほうが重大だからね。
「昨年3月に退職した40歳代の男性職員」がいったい本当は何をやりたかったかはともかく、貸出ハ神聖ニシテ侵スヘカラスなのだなぁ。逆に「40歳代の男性職員」さんにおかれては、もう「昨年3月に退職し」てしまったのであるから、実際のところをあらいざらいどこかに発表してほしいところぢゃ。