書物蔵

古本オモシロガリズム

「国民読書運動(昭和17〜20年)」の研究展望(かきかけ

わちきは「大東亜図書館学」などとブチあげておるが、基本的に戦時図書館学の代表的主題は「国民読書運動」なわけであ〜る(民明書房刊『その時わちきは何を読んでいたか』より)
で。

地道な実証史学

これは
実際には何時、誰が何をしていたか、ということを調べていくもの。
基本的に、戦時中のことは戦後、とってもウケなかったんで、当時のことを知っていた人はあまり話さなかったし書かなかった。
それでも1960年代までの戦中派が館界に勢力をもっていたころには、回顧談というかたちで雑誌にのることもあったのだが(例 図書館雑誌v no.)、特に1970年代以降の、新左翼運動がもりあがりをみせたころには、なに言っても文革みたいに批判されちまうと思ったのか、肝心の証人たちがだまってしまい、図書館系の媒体にはあまり載らなくなった。
私家版や当時の資料などを参照して、地道に、なにがあって、なにがなかったのか、を

イデオロギー的、というか、構成主義的なアプローチ

ポスコロ、カルスタ的なアプローチ

さきおとといぐらいだったか、朝日の愛国特集に小熊英二がでてきて、新左翼は自分に負い目がないだけ日本の加害責任のみを追及する弊がある、と言ってたが、まさしくそんな感じ。
わちきが東條先生ばりの言説にたいへんな違和感(というか、1970年代新左翼的な限界)を感じるのはそこなんだわさ。

図書館学的なアプローチ

読書会運営技術的なアプローチね。 これには当時あった、「読書会指導性論争(仮称)」などを手がかりにできるからやりやすい。図書館情報学専攻の人はこれがやりやすいかな。