書物蔵

古本オモシロガリズム

ジュンクで門下省本

かえりにジュンク堂へ。
朝日新聞書評欄で刈谷剛がほめていた現代新書を買う。
岡本薫『日本を滅ぼす教育論議
これは予想以上にオモシロイ。げらげら笑うところがたくさん! これはあたり。
帯の推薦文に

文化庁長官 河合隼雄

とあるけれど,文化庁による門下省批判にならないかしらん。
この本の主たる眼目とはぜんぜん別に,わちき敵には門下省の省内会議についての記述がチラッと出てきたところが(p.59)がおもしろかった。
いったい官僚さまがたが,省庁の中でどうやって政策を決めているのかというのは,じつはあんまり文献にならないからね。
もちろん,こんな↓本もあるけどね。これから官僚になろう,と思ってる人はどうぞ。続もある。
中央省庁の政策形成過程 / 城山英明,鈴木寛,細野助博. -- 中央大学出版部, 1999.1. -- (計画行政叢書 ; 9)
ただーし,この本,最後の国会んところは本全体の趣旨とちがう論文になってるよん。問いとちがう答えが書いてあるから,よく書けてるけど0点。で,それに国会図書舘(の調査部)について触れてはならぬことが1行かいてあるのだ。よく書いたなぁ,とむかし勉強会で話題になったよ。