書物蔵

古本オモシロガリズム

支那事変における日本陸軍の文物(博物館・図書館)保護事例

わちきの友人、西多摩政治文化研究所を主宰するヌートリアさんが、こがいな超レア本を拾ったといふ。

これ、国会図書館にもないし、県立や大学図書館にもないという代物。上記CINIIのリンクを見ればわかるように、大陸の天津図書館にはあるらしい。
とゆーことで超スペシャルレアな希少稀覯本ならん。
なれど世の中は広いもので、ネットですでに言及している人がおられる。

山岡部隊とは、1937年(昭和12年)末の太原陥落後に侵攻部隊にかわって警備についた第百九師団で、師団長は山岡重厚将軍が務めていた。山岡将軍は高知県出身の陸士15期・陸大24期、陸軍省軍務局長を務めたエリート官僚だったが、無類の刀好きという点と、余人をして真似できないその"型破り将軍"ぶりが旧軍のなかでも際だっていた人だ。実は山岡部隊名による出版物は他にもある。「山岡部隊本部内山西文化保護会」なる名で『太原博物館案内』というパンフレットも発行しているのだ。
パンフレット自体はタイプ打ちされた解説文が載る10ページほどの小冊子で、出版も現地のみのようだが、陸軍の名で博物館案内を出したのは旧軍史上他に例がないのではないか。
http://shanxi.nekoyamada.com/archives/000132.html

中身を見せてもらったら、なんと、仮性図書館本であった。