書物蔵

古本オモシロガリズム

国立まんが図書館の提唱

こんな論を読んだ。

(国内のマンガ研究の動向を概観したあと)こうした動向とほぼ無縁な形で文化庁経産省、財団、自治体などのコンテンツ振興策も存在するが、現状では地道な研究成果や現場の実情とうまく出会っていない。今後の課題の一つだろう。
夏目房之介「『テヅカ・イズ・デッド』とマンガ論の転換期」(『学燈』103(2)(2006.6))

そんなの簡単なことですよ。
国立まんが図書館」を作ればいい(・∀・)/
ものすごくあっさりと安価にできちゃうですよ。
刺客の坂本たんに切り込まれジタバタしておる国会図書舘。
副業ついでに「国立まんが図書館」を創ってはどうか。
実は国内屈指の漫画コレクションを持ってをる国会図書舘。
てか、納本制度があるからあたりまえなのだ。
この「国内屈指の○○コレクション」って表現の○○には、印刷物ならほぼ何でも入る。
日本の普通の図書館が苦手としてきたものは特にね。
曰く、自費出版、官庁資料、雑誌、新聞、郷土史、官庁パンフ、明治期洋書、books on Japanなどなど。もちろん、闘病記やエロ本だってね(・∀・)
で…。
わちきが言いたいのは、
「よいことは コソーリとしかしない 国会図書舘」
というわちきの川柳?に象徴されるように、ボケーとやっておるから刺客に切り込まれるのぢゃ。「すごいですよ、やってますよ、お高いですよ」ということを、それを実感してくれる層にアピールしなければムイミなのぢゃ。それには、なんでもあるという納本資源を、世間さまに訴求する形で切り出すが捷径。
絵本や児童文学は上野にある「国立こども図書館」という形で資源が切り出されてメデタイの極み。だったらマンガもやるべきだ。
実は半分以上、友人の思いつきなのだけどね(・∀・)

第二国会図書舘を「国立まんが図書館」に改装すべし

いつのまにか出来ていた第二国会図書舘。奈良と京都の中間にある。
このまえ古本行脚したときに近くを通りかかったけど…
田舎だねぇ。誰か行く人いるのだろうか。
そういえば、来館者が少なくてガラガラだ、という報道もあったような気が。ハコモノ行政の典型だね。
ここを国立まんが図書館にする。
上野こども図書館にある子供用漫画、永田町図書館の漫画雑誌と大人用漫画を移管する。
それだけでなく…
ぜんぜん集めてないらしい(←ほんとはオカシイ)同人誌を悉皆収集する。コミケットの事務局あたりから寄贈をうければよい。
これで、蔵書面では世界一ィィ!の「まんが図書館」がすぐできる。世界的なニュースになること必定。こんなに訴求力持った図書館はないよ。米国議会図書館や英国図書館、韓国や中国が逆立ちしたってできない。
なーんで日本独自のコンテンツを使わないのかねぇ我が国の国立図書館は。
全国から人がくるよ(オタクだけだけど (・∀・) )
コミケットに行ったことある?
すごい!
もう人が。
日本全国津々浦々から電車賃・航空費をかけてまであんなにもお台場に集まるということは…
へきちの第二国会図書舘にもモノがあれば来るってことだぁねぇ。
年に1,2回、コミケットの日程と微妙にずらしてイベントでもすれば、入館者数をかせげるよ。
てか、コミケットそのものを学研都市に誘致すれば、もう爆発的な入館者数じゃないかしら。きっと入館者をカウントする機械が壊れることでせう。
ほんとうに本気で入館者数をかせぎたいんなら、これしかないよね。ほか全部ダメ。
関東には私立の「現代マンガ図書館」や、マンガに力をいれている「川崎市民ミュージアム」なんかもあるから関西へ移転しても代替施設はあるしね。
専門の図書館が国立レベルで存在する、ってこと自体が、マンガ振興になる。
簡単にできて効果抜群の「コンテンツ振興策」になると思うよ。
なんで友人以外,だれも言いださないのだろう… マンガオタクにインテリはいないのだろうか? マンガオタクに図書館員はいないのだろうか?
わちきはマンガ研究や同人誌研究にそんなに興味はないからまあどうなってもいいけど,同人誌なんか今あつめとかないと集まらなくなるよー