書物蔵

古本オモシロガリズム

民間小出版社の壮挙! でも心配… (戦前雑誌の記事索引)

わちきが言う「よいことはコソーリ」の「よいこと」に国会図書舘の「雑誌記事索引」事業がある。
むかし、このようなツールがあると大学図書館で知ったときには…
感動した!!!
とはいっても、日本では伝統的に索引類は軽視されてきた(以下,便宜的に雑誌目次DBを雑誌記事索引と呼ぶ)。
これは設立当初から継続して行われてきた事業なわけだが、当然というか、1948年以降のものしか収録されていない。
じゃ,1947年以前の論文にはニーズはないの? っていえば,あるに決まってる。
ひとつには最近できたらしいプランゲ文庫の雑誌記事索引(ttp://www.prangedb.jp/)
1945年〜1949年の記事が検索できるみたい*1
あと,古いものの記事数は極端に少ないはずだけど,大宅壮一文庫雑誌記事索引も,戦前期の記事がすこしあったはず。でもこれは戦前のは少しだけだし総合誌ぐらいに限られるんじゃないかな。
ということで,1945年より前の,雑誌を広く対象とした雑誌記事索引はなかったわけだが…
今日気がついたよ! これ↓に。(×o×)
明治・大正・昭和前期 雑誌記事索引(テスト運用中)皓星社
いやー,びっくりした。
皓星社が,戦前期の専門別雑誌記事索引を大規模に復刻してたのは知ってたけど,まさかここまでやろうとしているとは。
うーむ,偉いなり。素直に驚いた。
予算がつきたそうで,データ入力はボランティアベースでやるとのことだが,末が楽しみぢゃ。
と…
これで終われるわけもない。
なぜ、戦前期雑誌記事索引データベースを思い立ったか
という店主の口上書きを読んで,昔の図書館スキャンダルを思い出しちった…

*1:でも登録制だから敷居高いなぁ