書物蔵

古本オモシロガリズム

 この書目を持っていた人がいた!

かくして,『書目:和書之部漢書之部』は一路,都へ都へということになったわけでやんすが(おそらくそのはず),この『書目』を持っている(いた)人がネット上でひとり確認されております。それは…
宮本百合子(プロレタリヤ文学者)の祖父でございます。プロレタリヤ文学はものすごい!といったのは荒俣宏氏だったけど,それはわてにはよくわかりません。それよか,こーゆー具体的な記述をみると,百合子は図書館員・書誌学に向いていたのではないか,と思われてきます。
宮本百合子「蠹魚」『宮本百合子全集 第十七巻』新日本出版社 1981 (ネット上に本文あり)
宮本百合子は,戦前の帝國圖書館にも,戦後の國立圖書館にも登館しますた。だから,書目についてもこんなにも具体的でおもしろき記述ができたのであらうと思われまする。この随筆は図書館評論と認定!