書物蔵

古本オモシロガリズム

古本まつりでにぎはう神保町で

古書会館を覗く。あまり拾えず明治期の丸善カタログなどをあきつさんとこで拾う。アガタ先生にそっくりな人が、「高い! こりゃだめだ」と叫んでいたが、いやぁそりゃあアタリマエだのクラッカーで、こーゆー時こそ古本屋さんは、「高くって良い本」を持ってきてくれるのですわいわい(σ・∀・)
きばって買ふのぢゃ!`・ω・´)oシャキーン

とて… 永森書店へ


日本の古本屋にて見つけていたものを受け取りに。
北京近代科学図書館館刊. 第2-6号 / 北京近代科学図書館. -- 北京近代科学図書館, 昭12至14
永森書店で2万円(^-^;)
でも十分にめづらかであることですワイ(・∀・) それに5冊揃いだからね(o^ー')b
どうやら永森さんは店舗を新しく神保町に開いたよう。神保町の古書街の魅力ですなぁ(*´д`)ノ
ということでお店まで取りに行ったのだ。
場所は文華堂(軍事史専門の古本屋)の前の道をそのまま南へ行き、2つめの十字路ンとこ。おしゃれな造りで絵葉書や地図を並べていた。

北京近代科学図書館とは

昭和11年12月に開館したよう。
北京近代科学図書館ってーのは、対支文化事業(東方文化事業とも)の一環で創られた在外の日本図書館のひとつで。まぁちょっと昔のアメリカン文化センターというかCIE図書館みたいなもんなワケ。日本の文化を支那の人たちに紹介し、仲良くなろうという寸法。義和団事変の賠償金で基金がつくられて特別会計だったんで不要不急の図書館事業にもキチンと予算がついたというわけ。

今も昔も政府が率先して図書館に予算をつけるなんて考えられんからね(*゜-゜)
「館栞」(カンカン)というのは「館報」のこと。ほとんどの記事が日本文化を紹介する中文なんだけど(日本文学の漢訳とか)、実は日文も館の活動報告などが少し載っている。だから図書館本なのだ(〃^∇^)o_彡☆
タイトルは微妙に変遷し

『北平近代科學圖書館館刊』創刊號 (昭12.9)
→『北京近代科學圖書館館刊』2號 (昭12.12)-4號 (昭13.7)
→『北京近代科學圖書館館栞』5號 (昭13.12)-6號 (昭14 = 民國28)の背表紙標題: 北京近代科學圖書館館刊

ということらしい。どうやら6号で終わりのやう。