書物蔵

古本オモシロガリズム

あまり期待せずに出発。途中のブコフで,漫画と人生 / 荒俣宏. -- 集英社, 1994.10. -- (集英社文庫) などを買う。ちょうど欲しかったんだ。なぜだか最近,荒俣氏の文庫をあつめている(小説はのぞく)。このまえも,何度となく前をとおりすぎていた近所のリサイクル本屋で,稀書自慢紙の極楽 / 荒俣宏. -- 中央公論社, 1997.2. -- (中公文庫) を手に入れることができた。両方ともにだけど,とある古本屋の倉庫で荒俣氏が貸本漫画の掘り出しをする場面がある。こういう記述って,他人ごとながら古書マニアにはたまらない。おとといの私がまさにこれだったし。まあ,10年に1遍あればいいほうだと思っておこう。
ことばの処方箋 / 高田宏. -- 角川書店, 1998.8. -- (角川文庫) も,立ち読みしたら辞書論の章があったので購入。このひとの名前をみると,むかし,言葉の海へ / 高田宏. -- 新潮社, 1984.2. -- (新潮文庫) を必死に古本屋で探しまわったことをかならず思いだしてしまう。思えばバブル真っ最中の当時は,大学なんかも学問をする雰囲気じゃなかった。大学は,そういう雰囲気がきらいだったけど,いまじゃさすがに学問の府になってんのかな?(などとイヤミを言ってみる(笑))
浦和駅のちかくをぐるぐる廻って,やっとそれらしい本の山を発見。ユザワヤってデパートの北側広場みたいなところ。本の量は,うーん,早稲田の穴八幡の7割ぐらいかな。思ったより多かった。なんか新聞学関係の古いのが100円均一に何冊もでてたけど,もったいない気がした。ちょっとひねれば二千円ぐらいにはなるのになぁ。新聞学まで手を広げようか迷ったけど,結局買わず。興味はあるんだけど,どっからそれをふくらませていいかよくわかない。とりあえず新聞紙割当庁とか(ってマニアックすぎ?)。
西南の役と暗号 / 長田順行. -- 朝日新聞社, 1989.12. -- (朝日文庫)
編帯をとくフクスケ / 荒俣宏. -- 中央公論社, 1996.1. -- (中公文庫)
御書物同心日記. 続 / 出久根達郎. -- 講談社, 2004.2. -- (講談社文庫)
御書物同心日記 / 出久根達郎. -- 講談社, 2002.12. -- (講談社文庫) といったところ。
また荒俣氏のを買ってしまった。そういえばこのまえ紀田順一郎氏の講演に来ていたなぁ。10年前にも某所でおみかけしたことがあったけど(紀田氏も同じ所で)。出久根さんは…店に行ったことが何回かあります。日大の「図書館記」があったけど,戻すとき棚のむこうに落としちゃって…。おばさん(奥さん?)がなおしているのが店の外からみえました。それ以来,なんか気後れして行かなかったなぁ。駅から歩くととってもとっても遠かったこともあったけど。小説も… 読んだことないんですよこれが(笑)。自分でもとても意外。バブル崩壊までは古本・本のフィクションって駄作の誉れ高い「古書殺人事件」とか,ほんの少しに限られていたから。「古書殺人事件」は途中で放りだして古本屋に売っちゃったけど,デクネさんは,これで読めるかな?