書物蔵

古本オモシロガリズム

まるっきり意味のない議論

ある会社で、椅子の管理をしている。
椅子が10あり、そのうち3つのラベルの色は青、3つは赤、残り4つはラベルがない。
じつは椅子の管理については会社連合で取り決めがあり、各会社の都合のいいように管理してくれればよい、ということになっているので、その会社では、ラベルを貼ることにしていたのっであった。
ラベルのない4つの椅子について、これらは赤なのか青なのか、時給6、7千円の正社員が延々議論。
じつはこの会社、十数年程まえから本来業務で実績のない管理主義者が出世する慣例ができてしまい、本来庶務でしかない椅子の数勘定をすることを業務システムに入れてしまったのであった。
だから赤か青のどちらかにしないと椅子を一個も動かせない。
延々と、ラベルのない椅子について赤か青か議論がつづくといふわけ。