書物蔵

古本オモシロガリズム

JLAの図書館記念日解説に疑義あり

けふは、戦後も、それもかなりたって政治運動として造った図書館記念日
戦前の図書館記念日がわりと単純なノリで記念日になったのに対し、戦後のものは、かなり政治的にむりやりな意図で作ったことは一度書いたが…(http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20051202/p3
最近、いつのまにか*1出来ていたJLAの解説を見て、ちとあきれた。

戦前の記念日(4月2日―帝国図書館長が天皇に図書館についての御進講をした日)との決別も意図しています。
http://www.jla.or.jp/kinenbi.html

へーぇ。そんなこといつ決めたのだろう。ってか、戦前の記念日をどう位置づけるかはまともに議論になったことはないのではなかろうか。
ってか、JLAが大好きな公務員司書は、公務員になるときに憲法や法令への忠誠を誓わせられないのだろうか? 上記の説明は、JLAは総体として、天皇との「決別」を意図しているという意味? もちろん、個人として憲法第1条改正の必要を認める人があってもよいが、いまの1条に対して玉虫色でないと困るのはJLA自身ではないかいな。
わちきは実は共和制も結構だと思っておるけど、じつはフツーの日本人の多数は君主制存続派なのでは。どーも最近のJLAは政治的センスが悪くなっているような気がする。ってゆーか、それならそれでいーんだけど、いつのまにか指定管理制度反対に転じていたり、重要な政治的決定をこっそりやっているような気がするよ。民主主義の砦、とかすぐプロパガンダするのに、ご自身はそうでもないというのは… しーらね。

船橋西図書館焚書事件が生かされてないなぁ

図書館にとって重要なのは言論の自由であって、結論の押し付けじゃない、ってことが明らかになったのは、船橋西図書館での事件だったのではあるまいか。

*1:Internet archiveをみると、2006年頃にできたらしい。