書物蔵

古本オモシロガリズム

図書館取次の超概史

川上賢一「厳しさ増す取次の存立基盤/長野の郷土出版社も閉業へ(地方・小通信)」『新文化』(3118)p.5(2016.3.10)
まぁこのまへ破綻した太洋社のことなんだケド、図書館史的に面白なことが書いてある。

図書館への流通は70年代後半から意識的に整備されてきました。太洋社が主に関東地方の図書館へ商品を納入する一方で、大阪屋は関西の図書館へのルートを開拓していきました。そして大手取次が図書館用のデータ作成に乗り出し、図書館流通センター(TRC)が設立され…

へー、図書館取次、関東→太洋社、関西→大阪屋といふ図式があったんかぁ。ちょっとわかりづらいけど、それに(関東、関西ともに)TRCがおっかぶさって来た、っちゅーことね。
それから、地方小自体が、図書館運動がらみで設立されたことも書いてある。

 当社は40年前の設立時から、太洋社との取引を開始しました。三多摩地区の公共図書館による「地方や小規模出版の良書発掘運動」が、謄写設立のきっかけのひとつだったこともあり、当時、図書館の販売業務に力を入れていた太洋社の図書館部には、いろいろ教えていただき〜