書物蔵

古本オモシロガリズム

大正末の雑誌は編集後記に部数があるとか

編集後記「忙中閑語」にもオモシロき記述が。

  • 操生「忙中閑語」『文藝 : 純粹文藝雜誌』4(3)p104(1926-03)

三号雑誌(4字傍点)といふ言葉があるが、今日ではもう古い、此頃では三年雑誌(4字傍点)だ。創刊後三年位の歴史を作らなくては、経営の側から、読者の側から仲々不安が多い。〔以下略〕

ほほう、「三号雑誌」はやはり戦前の言葉なのだなぁ(゜〜゜)

〔略〕本誌も昨年のはじめに、何とかして五千の誌友を得たいと言ったことがあるが、お蔭で第四巻一号から五千(2字傍点)が実現せられた。第五巻の一号を出すまでには一万(2字傍点)にしやうと思ってゐる。〔以下略〕

書いてる「操生」といふは、どうやら他に記事をかいている西村操といふ人らすぃ〜
他の雑誌が編集後記に、何万といった部数を書いて誇るが、それははしたない。うちは5千だケド、といふもの。さういや菊池寛あたりも文芸春秋の編集後記に部数を書いてたっけ――ってこれも森さんに教はったんたが…(^-^;)――