書物蔵

古本オモシロガリズム

半開架メモ

近年では次の文献が半開架(準開架)について扱っている。

今でこそ聖典扱いされる「中小レポート」だが、〜この亡失当然論についても議論があった。それは、小田原市立図書館長(当時)の石井富之助によって提示された「開架論争」とも言うべきものである(略)。彼は新館建設(1959年)にあたり「準開架」(略)を採用して、「中小レポート」のなかで批判さfれていたのだった。(公共図書館の論点整理 p.187)

石井富之助小田原市立は、じつは昭和30年代、神戸市立とならんで有名な市立図書館だったりもする。って、今ぢゃあ、だれも知らんかぁ(´・ω・`)
このおいちゃん、戦前からの図書館人ではあるんだけど、ブレイクしたのは戦後といへやう。拙ブログではゴロウタンがらみで言及したことがあったっけ(文献継承にのっけた「ゴロウタンは三度死ぬ」ぢゃったような)
古いところでは、こんなのもある。

4. 準接架式閲覧 Semi-open access
 出納式閲覧の不便不利を補いうために接架式を採用するが、その書架に硝子又は金網を施して利用者に直接手を触れさせない方式である。
JLA図書館講習テキスト. 初級技術篇. 日本図書館協会編.
日本図書館協会 1949.11 p.48

すでに昭和24年の段階で、semi-openなる和製英語もどきを使ってをるねΣ(゜∀゜;) 
Semi-open access/shelf/shelves