書物蔵

古本オモシロガリズム

オンデマンドと古本と そして復刻

古通の編集長さんが書いているHPの3月27日(火曜日)の条にかような一文が。

岩波書店の妨害をするわけではないが、「図書」四月号のオンデマンドブックス新刊6点の広告を見て不思議に思った。内田芳明『ヴェーバーマルクス』が7770円、鈴江言一『孫文伝』が10550円、神田喜一郎『墨林輭話』が4935円だという。版元に在庫はないのかもしれないが、古本では良くある本で、事実「日本の古本屋」で検索すれば沢山出ている。しかも、それぞれ500円から高くても3000円で買える。オンデマンドだから注文してから作るので届くまで2〜4週間かかるそうだ。古本で買おうとすれば1週間以内に届いてしかも安く買える。製本もオンデマンドは仮製本だが元本は岩波だから堅牢だ。こういうことが起きるのは、古本屋の宣伝が足りないか、岩波に古書界における自社出版物流通の関心がないかどちらかだろう。

わちきは古本屋の宣伝が足りないと見ますです。

復刻が盛んな頃も、元版より復刻本の方が高価な例は沢山あった。これは図書館が購入する場合、古書価よりも新刊定価の方が受け入れ易いという事情があった。今回は図書館を顧客としては考えていないだろうから商売としても私の目には不思議だ。

へぇ、復刻がさかんだった1970年代から80年代にかけても復刻のほうが高いことがあったんだぁ(・∀・`;) まあ図書館のばやい、おほくのバヤイ、もはや司書らしい司書なぞおらず、事務員もどきしかいないから、多少高くても瑕疵のないほうが喜ばれるはず。じっさいさういったトンデモ司書がおると書評紙に書かれているねぇ→http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20101015/p1 まあほんたうなら図書館関係誌で批判さるべきなんだろーけど1970年代などとサカサで最近はお手盛り礼賛マンセー記事ばかりだから無理だらうなぁ(*゜-゜)
いや、そりは余計な話で。
あたかもよし、『マンガ文献研究』の最新5号が、にゃにゃにゃ、にゃんとΣ(゜∀゜;) 
復刻特輯なのである(">ω<)っ))
これは読まずにいられまい。