書物蔵

古本オモシロガリズム

2014-04-05から1日間の記事一覧

三島由紀夫の書誌観

島崎博「三島由紀夫氏の蔵書から」『波』6(10)=(34) p.10〜11 (1972-11) 戦後の文学全集では、この「年譜」が付録として必ず入るようになった。だが〜不完全なものが多く、やはり付録としての価値しかないようで〜 三島には全集付録の年譜が10余点あるとした…

岡山県紙二番手『中国民報』の戦後における残存は?

関係者により――おそらく故意に――忘却されたため、岡山市立「動く図書館」路線の放棄と楠田五郎太の流浪の原因となった事件は、戦後、昭和42年まで秘されてをったのぢゃが、その唯一の資料は、おそらく岡山の県紙2番手、『中国民報』ならんとぞおぼゆ。その旨…

出版社のPR誌

現在、ごく普通にPR誌といわれている、「PR」は、もともとはPublic relationsから出たもので 堀江真喜夫「出版社のPR誌について」『日本古書通信』34(5)=(478) p3〜5 (1969-05) と昭和44年段階で「PR誌」なる術語が成立していると述べている。学燈、図書、英…

山名新聞歴史資料館を主宰しとる山名隆三という人がおらるるらすぃー

「号外!号外! 発見!号外おじさん 34年間に約12000点を集めた 山名隆三さん」『週刊女性」p.230-235(1992.4.7) 下地智子「羽島知之・山名隆三氏より提供された近代沖縄の新聞(特集・近代沖縄の新聞をよむ)」『史料編集室紀要』33 p. 33〜37(2008.03) …

1980年代「古書という世界の閉鎖性」をうちやぶった『彷書月刊』

古本の時代 自然科学やある種の社会科学では、現在ただいまや今が大切で、過去はどーでもいーという観点がありえる、というか、俗人がやれば学問でも商売でも仕事でも大抵そうなる。 だから本の世界でも、新刊があればいいという考えがあるし、図書館でも新…

昭和45年の主なる出版社PR誌

新刊展望. 14(10)=(295)1970-10 出版社〈PR誌〉ガイド:あなたも出版情報誌を / 新刊展望編集部/p32〜33 で紹介されたるもの。29点。「最近の時点で主なもの」とある。新刊展望. 15(10)=(307) にも同様のリストがあり 出版社〈PR誌〉ガイド / 新刊展望編集部…

南柯書局(第二次?)をやっとった渡辺一考氏

『麒麟』同人 秋山正美, 1929-2001 || アキヤマ, マサミ - 井上敬二郎 岩本史郎 遠藤憲昭, 佐々木信敏 島崎博 || シマザキ, ヒロシ - 種市登 中島光一 →: 藤賀, 咲多 || フジガ, サイタ 藤田清美 八木昇 || ヤギ, ノボル - こうしてみると、単著を残した人は…

トーヨー」

この「トーヨー」は第二号と第五号の二冊であるが、第二号は昭和7年3月25日発行、編集兼発行人波多野輝夫、印刷は凸版印刷株式会社で、表紙はオフセット印刷である。 「PR誌の元祖:昭和当初のトーヨー」『印刷界』(63) p81〜81 (1959-02)