書物蔵

古本オモシロガリズム

出版社のPR誌

現在、ごく普通にPR誌といわれている、「PR」は、もともとはPublic relationsから出たもので
堀江真喜夫「出版社のPR誌について」『日本古書通信』34(5)=(478) p3〜5 (1969-05)

と昭和44年段階で「PR誌」なる術語が成立していると述べている。学燈、図書、英語と英文学(研究社)、みすず、美(美術出版社)、波、アルピニストあかね書房)といったPR誌がオモシロな掲載記事とともに紹介されているが、英語と英文学に並行誌として辞書があったというのは初耳。
あと冒頭の書影をみると、本文で紹介されているもの以外にも、蟻塔、未来、創文の書影がある。
みずずを褒めるのに、「はじめからいわゆるPR誌臭がなく、どっしりとした雑誌の体裁を保っている」といったり、波をほめるのに「書評欄は自社の出版物に限定せず」と言ってることから逆算するとこーなる。

出版社PR誌の特徴

薄冊であるということと、他社の出版物に言及しないこと

いやさ昭和後期の総覧はないかえ?

戦前期の出版社PR誌については「雑誌年鑑」で総括されとるんだけど、逆に戦後の総括がないんだよなぁ。

出版時評 出版社PR誌の使命 / 上/p5〜5 出版ニュース. (757)

世はまさにPR時代、PR誌の数も二千種以上、年鑑塔か代さんも二百億を下らないという。

そうぶんは56号から増ページ。
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