書物蔵

古本オモシロガリズム

同窓会誌の苦い思ひ出

どーもある人の顔を見ると必ず思い出してしまうことがあって…
むかーし、わちきもおぼこだったころ、同窓会なるものに協力したことがあった。
ってか、わちは基本的に外様だったんだけど、形式的にはその学科に関連していて、さそわれたのだった。
同窓会の会誌を作るのだという。
で、代官山に事務所を構えとるOBが胴元になるから、とて誘われて行ったのだった。なかなか素敵な事務所であったが。
だれだれさんにインタビューして原稿を書く、という分担をして、わちきはその別のOB――これは某大国大使館づとめの大変立派な方だったが――にコンタクトをとり、インタビューに成功、原稿も首尾よく仕上がってその方も大変よろこんでくださったのだが…
ところがその同窓会誌がにゃんだかヘンなことに。
どうやら会誌の前号だかで胴元が書いた文章が学科のある先生を怒らせたらしい。その内容はぜんぜん大したことなくて、単に最近の学生はおとなしく見えるからもっと元気をだせぐらいのことらしかったが…
まぁそれはよい。OBと先生のスレちがいなぞよくあることである。
困った、というか大変腹立たしかったのは、わちきを誘った連中が、トラブルがあったことをわちきに隠して、いつのまにやら逃亡してしまったことである。
そいつらが、なんだかテケトーな理由をこさえては、会合にでてこんのだ。
わちきはインタビューもし、したからには原稿もまとめねばならんので、マジメにでたのであったが。
結局、ひとり取り残された形に(-_ - ;
ツゴーのよいように動員した連中は、ツゴーが悪くなると、声もかけずに敵前逃亡したのだと気づいたのはちょっとしてからであった(*゜-゜)
何年もして、ぜんぜん別のとき、ある人が私に言うには「○さんって、ニコニコしながら後ずさりして、いつのまにか消えちゃうって感じなのよねぇ〜」と。
あゝ、そりゃ、言い当ててるよと思ったことであった。
その頭目のカヲを見ると必ずその時の、「あゝ、だまされた」という気持ちがわきおこってしまって困るのである。いつか後ろからどついてやろうと思うのであるが、なかなか実際にはようでけんね。
まあそれはともかく。
同窓だろうが同ナントカだろうが人を見なけりゃならんということだわいね。
そーゆー意味では勉強をさせてくれたわけであるが。
その人のカヲを見るたびに必ずそのことを思い出すのは、よっぽどわちきも腹を立てたのだのー(^-^;)
わちきにとってその人は、トチゲキ命令を出しといて戦況が悪くなるとこっそり逃げ出す人という評価になってしまっているのである。
で、わちきは人が悪いので、そのことをあまり言わないようにしているのである。
え? なぜかって?
それはご自身で考えてみられるがよい。