書物蔵

古本オモシロガリズム

改造社書店の思ひ出

中島敦殺人事件』を読んでゐたら、歌舞伎座そばにある「改造社書店」が出てきた。わちきもおほ昔「んー、このお店ってば、あの改造社と関係があるのかすら(゜〜゜?) 」と思ったことだったが、まさしくそうであるとの会話が作中でなされていて、得心したのだが、そういへば、或るトコにあった改造社書店にたまに行ったなあ(*゜-゜)と思ひ出した。
或るトコとは、マイアミ、じゃなかったマイハマ(舞浜)なるヒルトン・ホテル(シェラトンではなかったと思う)。
当時わちきはメシを喰いによくそこへ行ったものだったが、そのホテルに入ってゐるいくつかのお店のなかに書店があった。
ずいぶんと高踏的な品揃えであり、結構気に入ってたのであった。
いまでも憶えているのは、『『坊っちゃん』の時代』(関川夏央,谷口ジロー著)を見ていたら、店番のおばさんが、「それ、いい漫画ですのよ」と勧めてくれたこと。あれはいつのことだったか。
そのお店の名前がまた、改造社書店であった。きっと銀座にあるお店の支店だったのであらう、と今でも思っている。もう何年も前になくなってしまったけれど。

中島敦殺人事件

中島敦殺人事件

この本自体は、やはり続き物なので、前作を読んでからのほうがオモシロい。