書物蔵

古本オモシロガリズム

古書会館で戦時読書会ネタを

相変わらずの東京古書会館。
ぶらりぶらりと。2冊ほどせどる。
おっ! これは。
『出版研究』(13) [1982] 500円これはには,香内信子「出版統制下の「読書運動」」があるのじゃ。
こんなものも書いておるの。
戦時下の図書館運動--読書指導論とその批判 / 香内 信子
図書館学会年報. 27(3) [1981.09]

うーん,問題意識がわちきと近似していて読みやすい。この年報の論文は,わちきがこの前あげた

読書会の自由論争

が主たる主題となっている。オモシロし。
〜〜〜
いま後者を読了す。
いやはや。
この人,図書館学は放擲して文学研究にいっちゃったみたいだけど…
すごくセンスいい(ってかわちき好み)
この論文は材料は少ないしスケッチ的なもんだけど。
まだ紹介していない人の本も含め,意外に先人達の分析がイイ線いってるのがわかったよ。
それにこのコウウチさん,おなじ論争が戦後,有山タカシがらみで同じ渋谷氏がやっていたということも。これは調べて論争史に書き加えねば。
いやー,きょうは収穫が大きかったよ。