書物蔵

古本オモシロガリズム

ハヤリなのかなぁ

わちきがあんま読まない『情報の科学と技術』に、ひつじ書房店主がこんなことを書いていた。
新規l企画のヒントにするために、なにが研究の流行なのか科研費のDBをひく、と。
なるへそ、と思い、つれづれに引いて見ると、こんなのが(×o×)

18700243 中村 百合子 同志社大学 [2006]
「読書指導」の歴史に関する研究:その戦前と戦後の連続と断絶に注目して
若手研究(B)  情報図書館学・人文社会情報学 

およよ〜 わちきがいま興味津々なとこズバリじゃないの!
「読書指導」と「読書会」はかなーり重なるし、このまえゲットした坂本一郎の昭和19年の本なんか、ちょうど「連続」の橋渡しになる。
坂本が、戦争直後から、読書心理学で快進撃を果たしたのは、敗戦前からの蓄積がものをいったんだなーと、非常に充実したその本をみて腑に落ちたよ。
この研究者さまは坂本タンの本,全ページ,コピーしたのかしら? 「許諾」はとったかな?(わちきは古本モノだから,こういったハードルはやすやすと越えてしまうのだった(・∀・)/)
これまたかなーり前にゲットして積んでおいた坂本一郎の半自叙伝でも読もうかすら。いったい戦争前後のことはどう書いてあるのだろうかo(^-^)o ワクワク
最近、図書館情報学じゃあ歴史研究がハヤリなのかなぁ。
わちきもやろうかしら

読書会の歴史に関する研究:その戦前と戦後の連続に注目して

ただなぁ。ここにいろいろ書くと、盗用されそうで…コワイ
最近、板倉キヨノブを読めとか、情報源はひみつ、とか書いてるのは、そういったことが背景にあるのだ。
以前、ある勉強会でのレジュメを盗用されたのがトラウマになってるのだのー(思い出すだに腹がたつ)。
わちき自身は著作権法なんかより以前の問題として、パクったら(有名でないものほど)出典を明記するってのが研究の作法だと思っておったが…

こんなヘンテコなサイトにあったんだけど、そこで知ったこれこれでキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

てな論文を書いてくれるんだったら、洗いざらいここに書くのだけどなぁ(ってムリ?)。
まー、まともな人はこんなブログ、のぞきにきちゃだめよん。
あ、ちなみに「情報図書館学」ってのは、「図書館・情報学」「図書館情報学」とほぼ同義と考えてくらはい。たしか1970年代のことば。
こんなのもある

00J07306 富山 英彦 法政大学 [2000-2002]
戦前期の帝国図書館における知的ナショナリズムの形成と民衆の知的実践との相関分析
特別研究員奨励費 国内 社会学(含社会福祉関係) 

なんか、ちょっとフワフワした感じだなぁ。ダイジョブかしら。
それに、あそこの職員たちが館史や自分の論文に使ったとおぼしき公文書類も発掘したほうがいいと思うんだけど。
ただ、わちきはこういった人文系の「研究」ってのは趣味で手弁当でやるのが普通と思っちゃってるから、何十万もカネがついてるのをみると、いったい何に使うのだろーと不思議。
おそらく資料発掘のためのコピー代、交通費といったところなんだろうけど。
わちきもカネとヒマがあれば、全国の古本屋・図書館を駆け回りたいが… 忙しくって… って、東京の古書会館に行くのが忙しい(・∀・)