書物蔵

古本オモシロガリズム

2006-09-08から1日間の記事一覧

イデオロギーと図書館(戦争責任と図書館員 1)

教条主義的な人々に対して言いたいのは、 「いったい当時、司書たちがどーしてればご満足なのか」 という疑問と 「あんたら、現在ただいま革命しとるかね?」 という疑問なのだ。

右であれ左であれ落ち着いた議論は好き

館界では「極右」「保守反動」と思われてしまうよーな極悪書物蔵ではあるが、実は進歩派だろうが左翼だろうが、落ち着いた議論は好きじゃ。 戦時文化研究の新しい流れ 国民読書運動、戦時読書指導史を研究するうえで、現在ただいまイチバン重要な大月書店の…

レオナール・フジタは、ツグハル? ツグジ???

「アッツ島玉砕」の戦争がで有名な画家レオナール・フジタさんのことなんだけど、日本人だった頃の下の名前ヨミなんだけど。 戦時読書がらみで1990年代初頭の岩波の本をよんでいたら、 戦争画を多く描いた藤田嗣治(つぐじ)の、自分は「開戦の大詔が渙発さ…

鵺(ヌエ)のような読書会は

「読書会は鵺」「だから研究史がとらえづらい」とは友人Aの弁。 「読書会=ヌエ」説は、どうやら書誌鳥さんのココロにも残ったよう。 デルフォイの神託のような友人Aのコトバをわかりやすく言い換えると… 読書会は、

悪の「児童読物浄化令」にそれぞれの「思い」

『出版年鑑』(昭和14年版)のp.83に、昭和13年のこととしてまるまる1ページを使い「子供雑誌の刷新と統制」という記事がある。 それによれば、内務省(大島図書課長、久山事務官)はかねてより標記のことを考えていたが、10/25に識者の懇談会で検討し、10/2…