書物蔵

古本オモシロガリズム

レオナール・フジタは、ツグハル? ツグジ???

アッツ島玉砕」の戦争がで有名な画家レオナール・フジタさんのことなんだけど、日本人だった頃の下の名前ヨミなんだけど。
戦時読書がらみで1990年代初頭の岩波の本をよんでいたら、

戦争画を多く描いた藤田嗣治(つぐじ)の、自分は「開戦の大詔が渙発されたから、国民としての義務を遂行したまで」だとする自己弁護(『朝日新聞』一九四五年一〇月二五日)(p.315)

と、「嗣治」に「つぐじ」としっかりルビがふってある。岩波だから、校正はしっかりしていたはず。
「つぐはる」が正しいとされているが、じつは一昔まえまで「つぐじ」で知られていたのだなぁ。ネットにも多少、そうゆー証言があるみたい。