書物蔵

古本オモシロガリズム

科学啓蒙の児童書

機械とわれら
きょうは神田の会館へ。出るのがおくれたけど,ワープしたらぎりぎり開場に間に合ったよ(^-^;)
なぜだかものすごーく混んでた。へろへろ。またも「あきつ」さんとこの前にテコでもうごかぬオヤジッチの群れが(〃´o`)=3 フゥ
おやおや,けんかになりそうだよ… あきつさん,もっと高くしたほうが安全になるよ… そう今の10倍ぐらいに(・∀・) いったいどこから仕入れてくるんだろう,なぞじゃo(^-^)o
ということで,わちきもまけじと押しくらまんじゅう。で,ひょっと見たら,他の人が(いちど抱えたものを)投げ出したのが! ホンワカした絵柄で迷彩に日の丸!!! 迷彩萌え(ってそんな言葉あるんかい)すかさずゲットした200円。
辻, 二郎 (1896-1968) ‖ツジ,ジロウ という人が書いた『機械とわれら』っていう児童書。昭和15年小学館発行ね。いま,国会のOPACみたら,どうやら理化学研究所の関係者らしいが,この本は収められてないみたい。Webcatや児童書の総合目録にもないなぁ。これは稀書かも。

兄さんの話
幸雄「兄さん,今朝の新聞はすごいですね。ベルギーのフランダース平野で,英仏の連合軍百万がドイツ軍に包囲されて,殆ど全滅に近いと出てゐますよ。」
(中略)
兄「どんなに大和魂があっても,人間がタンクや飛行機に勝ことはできない。それと反対に,どんなにいい飛行機があっても,乗ってゐる人が勇ましく立派な人間でなくては駄目な事は,今度の支那の飛行機のあはれな有様で明らかだ。精神と機械の二つが揃って初めて戦争に勝てるわけだ。」

なーるへそ。「どんなに大和魂があっても」なわけですね(・∀・)。きわめてまとも。いやぁ,戦前の日本人だって個々人は結構まともなんよ。まともじゃないのは一部の神懸かり連中と軍国少年少女たちなのだ。
これが大戦末期ともなると,おなじ機械でも戦艦は飛行機に勝てないということが明らかとなっていたわけですが。飛行機の大群につっこんでいった戦艦があったわけです。その名も大和…
うーん,太平洋戦争のウォーゲームをいろいろしたんだけど,あの,大和って戦艦はものすごく使いづらい戦艦なのだ。やたらと燃料をくうし,速度が30ノットでないから(27ノット)航空母艦の直衛もできないし,サマール沖でみせた醜態からいってあの46cm砲だって当たってない(当たらない)よ。
昭和の三大バカ査定って大蔵省で言ってたなぁ。
まともな精神にまともな機械,そしてまともな機械の運用,これではじめてoperationはうまくいくのだ。どれが欠けても,だめなのだ(まあ,最悪,機械がヘボでも精神と運用がよければ大ジョブなのだが…)
この記事の分類が[図書館]になぜなってるのかは… ひみつね(・∀・)