書物蔵

古本オモシロガリズム

 おまけ 教科書想定外の検索法

国会では書誌分類としておまけでNDCもつけてる。その適用細則に,闘病記?についての記述をハケーン

V 文学共通区分
(中略)
−6 記録.手記.ルポルタ−ジュ
*体験や調査に基づいて書かれているものに,使用する
ここには個人史的文脈の強い手記,体験記,または社会的文脈であっても読み物としての性格が強いルポルタージュ・手記等を収める
例)田村洋幸『霧のなかの旅だち −あるベーチェット病患者の記録−』916

項目や注記には闘病記のトの字もでてこない(笑)けど,ナント! 例はまさしく闘病記じゃございませんか。
アタマいい人ならわかると思うけど,SC19と916をかけあわせれば,SC19にあった闘病記以外のノイズを排除できる(はず)。
OPACでは,異なる体系の主題標目をかけあわせて検索すると検索精度があがるのだ。けど,この手の裏技は分類の教科書には絶対に載りません。というのも,タテマエとしては,それぞれの主題標目はそれだけで完結した世界をもっている(と教えるとラクだ)から。