書物蔵

古本オモシロガリズム

 闘病記の配架番号がある図書館あるよ

この世には(といっても世界をみわたせば)、いろいろな図書分類表があるのだけど、日本ではNDCがデファクト・スタンダードに戦後なったから,なんでもかでもNDCの話になっちゃうけど,べつにNDCがそんなにすばらしいわけでもない。いっちゃなんだけど,DDCをまねたふつうの分類表。
国会分類の場合,数学なら数学で各論のものも同じ形式区分なら一箇所にかたまるように分類をつけている。数学なら,「数学辞典」も「幾何学大辞典」もおなじ「MA2」という番号になる。
で。
国会分類のユニークな項目として,この形式区分に「雑」というものがあるんだわさ。なんでこんな形式区分ができたのか,ちょと調べてみたことあるんだけど,不明。分類表作成委員会なるものの報告とか資料とかひっくりかえしてみたけど。どうやら,先行してできたA表(政治・行政)にわりと気軽に立項されたのが他の分野にそのまま踏襲されちまっただけなのではないかと(そんなんでいいのか?)
項目の運用をオンライン目録でしらべてみると,その知識分野のかならずしも正統的でない観点や方法で記述された本をいれている項目らしい。
それで。
医学にもこの雑という形式区分があって,どうやらそこに闘病記があつまっているらしいのだ。国会分類ってのは書誌分類とゆーよりも排架分類だから,禁断の秘所のなかに潜入すれば闘病記の国内最大コレクションが並んでいるはずだぞ。