書物蔵

古本オモシロガリズム

 あ,そーだ件名のはなし

部長さん,タイトルに病名がでてこないこともある,といってますが,上記で検索集合をつくってみると,病名が件名でついているものもありますね。
とゆーことで部長さんの証言はかなーりあやしい…
ところでデータの想定外活用については,次の本にもあったよ。
図書館であそぼう / 辻由美. -- 講談社, 1999.5. -- (講談社現代新書)
作業用の文献リストをつくるのに,タイトルに関連語をいれて検索した結果から,これはと思う本を選んで,その書誌についている件名を再検索するというもの。
タイトル中の自然語を,統制語への参照形として使うってのはカシコイぞ!
この使い方も,図書整理法の教科書には載せられませんね。だって件名標目表にはそのために「参照形」なるものがあらかじめ用意されていると教えることになっていますからね。
まー載せるとしてもレファレンス系の教科書かなぁ。データや資料ってのは,それを作る側の都合でつくられることが多いけど,それを使うほうは別にそれにとらわれる必要はないんだわさ。使いたいように,使えるように使えばよろしい。けど,それだと教科書を教える側が困るってことなんだわさ。けど,ほとんどの司書課程履修者は,学者なんかにゃ(図書館員にすら)ならないんだから,利用者として図書館を利用しつくす方法に力点をおいたほうがイイぞ。
もちろんデータをつくる側が短期的な便利さを提供せよ,と言っているわけじゃないよ。一定の原則でつくる側はつくるべきなのだ。ただ,使う側や説明する側は,べつにそれにとらわれる必要はない,ってこと。