書物蔵

古本オモシロガリズム

2種類の収集家

株式の購入に機関投資家個人投資家があるように,古本の購入にも機関収集家と個人収集家があるとおもいます。
機関収集家は,大学に請求書をまわせる人(大学教員)。
個人収集家は,身銭を切る人(非常勤講師や院生 日曜研究家 愛書家)
そう考えれば早川は機関収集家のための値付けをしていると理解できます。身銭をきるんなら,100円単位のちがいってのは切実ですが,請求書を廻せるひとは,べつに5千円が1万円でもかまわないのでは。気になる桁数がちがくなると思うのです。
院生さんたちは,結構,古本屋・即売会に通いますが,大学に定職をもつと行かなくなる(大学行政などで行けなくなる?)という傾向もそれを裏書きしている気が。(わたしが即売会に足繁くかよってるのは,そりゃービンボーか趣味ってことになりますね。できれば後者でありたい…)
親が小商店経営なんで,税金対策でぐらいしか請求書の役目っておもいつきません。それがそのままどっかへ廻せるなんていう感覚はわからないけど…
それはさておき,早川の値つけはそういうものと理解すれば,やぱり,古本屋や即売会へ足繁く通うしかありません(また,それかい!)
隣接領域の書誌学本は交換会用相場も高いのではと思いますが…