書物蔵

古本オモシロガリズム

古本大学を開きたひ!`・ω・´)oシャキーン

昭和初期、大阪の尖端趣味の連中が、大阪は道頓堀なる「古本大学」にたむろってをったことは、オタどん調べによりテ判明してをったのぢゃが(  ̄▽ ̄)

吉行〔エイスケ〕 〜古本屋でお酒を出す。クラブみたいな、ナイト・クラブみたいな・・・、それで器物なんかも妙な形の器から白い酒が出たり、非常にそんなものに類した器物を使っているのですね。(「享楽地漫談会」『近代生活』昭和5年3月号→海野弘編『モダン東京案内』平凡社、平成元年)

オタどんが見つけてきたほかの資料をみると、新派の俳優、も通っていたようである。昭和7,3,20に最初に行き、また昭和9.1.25に「茶をのみに」

河上肇が、古本大学の主人は彫刻をよくすると書いていたが、ギミックに凝ったりする点でほぼ同じ人物の同じ店であるといってよいだろう。オタどんは「古本酒場か」はたまた「お化け屋敷かいなという感じ」と言っているが、おそらく、基本は古本屋で、酒もだし、ギミックで主人がお客(とくにオニャノコ)を「きゃつきや」といわすサービスもあったらしいことがわかる。

私は西道頓堀の縁切路地の附近にある、古典書にまじって、横文字のマルクス経済学書もあろうと思われる、古本大学の淫書の書架の前に立っていた。 「大阪万華鏡」『文学時代』(昭和5年4月)

このまへの『法制小典』(大正11年)の奥付情報からすると、つぎのようにまとめられるだらう。

古本大学
所在地 大阪市南区難波新地四番町三番地
経営者 鉄面こと大澤安吉 住所:大阪市南区難波元町二丁目五十六番地
開業期間 1922以前〜1934以降

手許の全古連『組合員名簿』昭和18年7月末現在には載っていないから、そのころには廃業していたと思われる。
いいなぁ(*´∀`*)
わちきもかやうなる古本屋を開業したいっつo(>_< *)(* >_<)o
さうしてオタどんが連れてきたオニャノコを「きゃつきゃ」といはせるのぢゃヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ

古書月報

  • 古書月報 : 東京都古書籍商業協同組合機關誌<コショ ゲッポウ : トウキョウト コショセキ ショウギョウ キョウドウ クミアイ キカンシ>. -- (AA11791752). -- 東京 : 東京都古書籍商業協同組合. -- 注記: 記述は8卷5號 (1953.6)による ; 通号表示併記: 8卷5號は [通号] No. 61にあたる. -- 別タイトル: 古書月報 : 東京都古書籍商業協同組合機関誌

所蔵図書館 2
札大 61-108,110,112-115,117,119-151,154-163<1953-1963>
日本近代文学館 61-70,75,77-78,80-82,87,89,93,99-100,104,107-108,110,112-114,117-127,129-149,151-157,159-164,166,168-169,171,173-174,176- 179,195,204-205,207-222,232-242<1953-1977>

  • 公認東京古書籍商組合月報 / 東京古書籍商組合月報委員会<コウニン トウキョウ コショセキショウ クミアイ ゲッポウ>. -- (AN10255796)

. -- [東京] : [東京古書籍商組合]. -- 注記: 記述は17年1號 (昭10.1)による. -- 著者標目: 東京古書籍商組合月報委員会<トウキョウ コショセキショウ ク ミアイ ゲッポウ イインカイ>
所蔵図書館 1
慶大三 17;11-15<1935-1935;1936-1940>