書物蔵

古本オモシロガリズム

袋ファイルシステムと植村長三郎

図書・図書館事典 / 植村長三郎. -- 文徳社, 1951 を買った。千円だったから。
一時期,この人の「図書館学・書誌学辞典」1967を探し回っていたことがある。1990年ごろのことだったか。いまはなき「新宿古書センター」(しかしてその実体は高原書店大久保支店)に,売り物ではないものとして陳列されていたのを思い出す。
ま,けどこの辞典は専門的には間違いが多いということになっているので(^-^;),そういうものとして読まないといけないんだけど。おもしろいことは面白い。それに割とヘンテコなコトバまで項目がたっているし
この人の執筆スタイルを現認した人に話を聞いたことがある。それによれば「袋ファイリング」方式で記事をあつめ(かきため?)ていたそうな。たしか森銑三もそうだった気が。してみると「中根式袋ファイル」もどきは,日本の伝統として一部知識人に伝承されていたといえる。紀田順一郎氏あたりが書いてるかな?
追記)あだ名は「ウエチョウさん」だったらしい