書物蔵

古本オモシロガリズム

明治人物レファレンス辞典?

週刊読書人』(2007.9.28)の「人名事典の奥行きの深さ」という紀田順一郎先生と植田康夫氏の対談が載っている。

紀田 明治から大正の半ば頃、あまり人名辞典が出ていなかったので、人物論の盛んな時期があって、『明治文学全集』の木村毅が編纂した「明治人物論集」というのがありました。ああいうものが辞典の変わりになるんですね。

なーるへそ。するってーと、『明治文学全集』の索引って、明治人物レファレンス辞典の代わりにもなるのね。これを人名で引いて、そこに92巻に記載ありとあれば、人物情報がわかるという寸法。偉大なり『明治文学全集』の索引。
ちなみに『大正文学全集』も『昭和文学全集』も、「文学」の間口をせまくとっているうえに索引がないので、こーいった応用がまったく効きません。いや、逆に『明治〜』が偉大すぎるということかな。