書物蔵

古本オモシロガリズム

ワキヤ書店の仕入れ先は

オタどんがいちど追っかけてゐた京都のオモシロ古本屋ワキヤ書房
https://jyunku.hatenablog.com/entry/20090723/p1
それの詳細がわかる本がなぜか手元にあった(´・ω・)ノ
これによると、ワキヤ書房主人脇清吉はもともと河原町のカフェー・ブラジレイロ前で露天商の古本屋を昭和6年からしていたとか。
脇は若いころ武者小路などの新しき村に参加。徴兵で反軍的になってから鳥取、京都へと流れてきて新刊書店などを失敗したのち露天商の古本屋を始めた。
どうやら京都でインテリ先生たちと交わって、ブラジレイロのPR誌「ブラジレイロ」を見て、こんなしゃれた雑誌作りたいと思ったらしいのだ。
んで、ブラジレイロがらみでできた京都インテリ人脈から、工芸学校の前に転居し~脇は転居マニア~ワキヤ書店を始める。
ワキヤ書店の品ぞろえは当初経済書ばっかでデザイン書は少なかったとか。
で、この工芸学校前ワキヤ書店の時代に、2階に下宿したのが武林夢想庵であり、飯を食いに来たのが辻潤であった。
ワキヤ書店は、河原町の露天商時代からヴォーグなどしゃれた洋雑誌が並んでいたというが、これは神戸へわざわざ仕入れに行っていたらしい。はっきり書いてないが、タテバ周りで集めたものと思う。ある時、外国人の家からでた衣料品のゴミを仕入れてきて、布の見本帳を作って売ったとあるから。