書物蔵

古本オモシロガリズム

なるには本は、ならせない本でもある:古本屋になるには

五反田の、月の輪さんとこで拾った書物雑誌『京古本や往来』は2004年の最終100号で、読者からのお便りがたくさん載っていた。
そんなかでオモシロだったのは、これ(。・_・。)ノ

谷哲也(43)東大阪市
 今から二十年ほど前、まだ学生時代であった頃、よく古本屋さんをのぞいたものである。丸太町界隈の古本屋さんであったと思うが、入ると店番の刀自が優雅に三味線を鳴らしているの〔に〕出くわしたことがある。音を聞きながら本を探していた。あのときはさすがに京の古本屋はちがうなと感嘆したものである。それ以来、本に囲まれて優雅に三味線をならせる環境にあこがれて、古本屋さんになろうと考えた時期もあったが、「街の古本屋入門」(志多三郎)を読んであきらえてしまった。おそらくあの時も亭主は仕入に奔走していたのであろう。大変なご商売がんばってください。

「なるにはブックス」ってあったよね。ぺりかん社が1972年から出しているシリーズ。かなりレアな職種もあって、金子量重 編著『司書・学芸員になるには』(1977.6)なんてのを買ったことがある。
でも「古本屋になるには」はなくって、そのかわりとして広く読まれたのが

  • 街の古本屋入門 / 志多三郎 著.石田書店,1982.8.

ぢゃった。わちきも「古本屋さんになろうと考えた時期もあったが」けっきょくならんかったのぢゃった。
この方、どうやら、ブログやツイッターにをられる方のやうである。
http://www.amazon.co.jp/%E6%B0%B4%E8%B0%B7%E5%93%B2%E4%B9%9F/e/B00H9Y8R1E
水谷 哲也(みずたに てつや) 水谷IT支援事務所・所長
も一つオモシロなのは、これ。

「目録こもごも」中澤伸弘(42)東京都
 古書目録が届くたびに気をもむ。〜先着順だと勤め人の身では殆ど売切で目録を見るのも辛い。〜急いで注文の電話をすると「今売れました」と。なにも「今」はつけてくれなくともよいのに。

中澤さんってば、どうやらこの人。
http://www.worldcat.org/identities/lccn-nr2006015537/
すごいっち、「目録を見るのもツライ」とはとは:(;゙゚'ω゚'):

このように逃した本の目録の頁を切り取って「残念袋」と名付づけた袋に入れてある。かなりの量になるがそれでも目録病は直らない。

いいなぁ、「目録病」患者って(σ^〜^)
あたかもよし、千代田図書館に所蔵せる反町弘文荘コレクション(古書目録)を使って、なにやら楽しげなことが行はれさうな予感…( ^ - ^ )
同病相哀れむとて、目録病患者を糾合できるとよろしかろ。
ほかにも、

神保町の東京古書会館、高円寺の西部古書会館、五反田の南部古書会館、そして神奈川は反町の神奈川古書会館と。〜すると今度は遠方に〜さて残るは中京、関西圏となって98年夏、京都下鴨の納涼古本まつりに初めて行った。

という猛者も。これは小柳安夫さんという人で、いまググると、この人らしい。

兼任・非常勤スタッフ | 講師紹介 | 日本大学藝術学部 文芸学科
www.nichigei-bungei.info ? 一般・受験生の方へ ? 講師紹介
小柳安夫(こやなぎ やすお)【講師】. 1958年生。日本大学芸術学部文芸学科卒。株式会社読売情報開発勤務。地域紙、PR紙、社内報などの編集を手がけるほか、各種の企業研修・講演なども行っている。研究面では作家・安部公房と漫画家?つげ義春に関する ...