書物蔵

古本オモシロガリズム

組織の老化 2

むかしいた会社の話(σ^〜^)σ
でもそのままぢゃ、ちまらんので経年変化を見てみた(o^∇^o)ノ 項目の次の数値は最大で20年の変化。まあ20年たてば、基本的に数値は大きくなるのが普通だろうけれどね。
数値は→ 1あてはまらない→3どちらでもない→5あてはまる
基本的に数値が大きい方が老化が進んでいる(=よくない)ということらしい。まあ老化というより硬直化だと思うが。

1 定例会議が多い 1→5

 うわさでは、本来なら政策順位一位でエリト(選良)ばかり集められとるとかいふ(そのおかげで残りの部署は病人ばかり)事業部が会議ばかりなのだと。それも無意味な。というのも、その事業部の部長が本来管理不可能なレベルまで直接管理しようとしてのことだそうな。あなもたいなや。いや人材が。
 ふた昔前は会議というのは定例のものは一ヶ月に一度しかなかった。もちろんプロジェクトの場合は別で。

2 報告連絡のためだけの会議が多い 3→5

 同上。おおむね報告というのは一方的なもんだから紙があれば紙をまわせばよい。また、報告書を読み上げことをよいことだと思うおバカさんが多くなって困る。報告書を読み上げるようになったら、おしまい。昔は一部の部屋で上司の報告を部下が新聞を読みながら聞いていたというが、もし読み上げるならそれが正しい態度。あるいは寝るか。まあ、寝るのが正しいわな。

3 役員は一般社員にとって「雲の上の人」である 1→3

 とにかくヨコもタテもコミュニケーションをとらなくなったので、雲の上もなにも、いないも同然。昔は毎晩のように――じゃなかったホンタウに毎晩――飲みにさそわれて、それはそれはウザかったが。会議で案件がきちんと議論されない日本人にはむしろ飲みにケーションとセットでないと会社がダメになると今となっては思う。

4 意思決定に必要なのは前例と実績である 4→3

 これは昔も近年もダメであったしダメなまま。外から来た社長時代に新規事業が流行って、実は少し良くなった。

5 やるリスクは真っ先に論じられるが「やらないリスク」が論じられることはない 4→4

 基本は変わらず。20年前、「ここの会社の管理職は、いまならこうできますよ、と進言しても、どうしやうどうしやうで何も決定しないまま、何もしないことを決定しちゃふ」と、Y氏にいはれたっけ(*゜-゜)

6 会社名や商品ブランドを誰でも知っている 2→5

 しかしこれは数値としては直接老化度を表すものではないなぁ。老化と並行して上がるとは思うけど。5、6年前の広報担当が優秀だったせいか、あるいは新規事業のせいか、目に見えて報道が増えたのにはビックリ(@_@;) ビビリオメメクラゲ的にも証明されるのでは(σ^〜^) しかしそのせいか、社員の不祥事も記事になりやすくなったのはご愛嬌。不祥事マニアのわちきにはうれしいかと思いきや、どーでもいいこと*1が不祥事になるので、いささかうんざり。

7 「できない理由」が得意な社員が多い 3→5

 むかしは理由をあげず、単になまけていたが、近年は理由をあげて反対するno味噌がついてきたのはいいのかわるいのか┐( ̄ヘ ̄)┌

8 「カネと数字」が判断基準のすべてである 3→4

 定性的なことが極端に考えられなくなったのは事実だなぁ(゜〜゜ ) 無意味なことが立項されていても無批判にこれを行う。どんどん行う。残業をしてでも行う。誰も喜んでいなくても行う。どんどん数値は上がるという傾向。(´・ω・)ん、判断基準ではないか。判断自体をしない(ホントはやがる)傾向とでもいうか。

9 複数企業の出身者が混在した組織である 3→1

 これも数値が大きいと一般には老化が進んでいるんだろうけど、一概にはいえないような項目。創立当初はいろんな会社からあぶれた連中の寄合所帯だったのが、むしろプラスに作用していたらしいが、どんどん均質化が進んで、これはむしろ弱点になっている。

10 何を決めるにも複数担当者が必要である 3→5

 およそ、どんな悪い決定も(よい決定も)、誰が決めたのかわからない。だから、大失敗で、これ、どーすんのハンコついちゃって、なんてゆーのも、誰が悪いのか不明なまま過ぎゆく。。。むかしは、○○部長がバカだからとか、実際にはちょっとした左遷でしか責任をとらなくても明確に午後五時からの全社ウラ人事委員会(=飲み会)で決定してたんだが。。。

11 かんたんな経費の使用にも複雑な承認プロセスが必要である 3→5

 コンプライアンスにも強い規範と弱い規範があるが、実はどっちの規範でもないものをクラークがこしらえて、どんどんどんどん仕事を増やすというのが止まらない。というのも、どの規範が強くて弱いか、自分のアタマで判断する習慣がクラークにも事業部にも蒸発しちゃったから、パーキンソンの法則まっしぐら。むかし、○○を強化すべし、というので、専門知識もないのに下手な考え休むに似たりとて、このリストを機械的に全部選びな、と提案したら、全部選べと言ったのに、選ぶものと選ばないものを判断しはじめて、さらにその判断を管理しはじめて、まったくもってバカバカしく、もう○○には一切アイデアを出さぬことにしたことがあったなぁ。。。あ、これはパーキンソンの法則で合議制問題ではなかった(^-^;)

12 出世するのは現場・ラインより管理・スタッフ部門である 3→5

 これはかなりヒドくなってきた。キョーカショどおりになってきた(σ^〜^)σ ってか、そこの会社でヘンだったのは、スタッフ部門のことをラインと呼ぶことだったけど。本来の商品を製造するとこはもうぜーんぜん。

13 「何を言ったか」より「どの役職の人が言ったか」が重要である 4→5

 これは昔も悪かった。

14 部門が違ったら何をしているのかわからない 1→5

 昔の日本的経営では寮からなにから丸抱えで、だれとだれが寮でプロレスを始めたかまでわかってしまふぐらいだったのが、死んだんだか生きてんだか、わからんよーに究極の大衆社会化して、自由になったよ。
(つづく)

*1:商品やサービスに無関係なヒラ社員の私事。わちきが好きなのは、関連会社がぶっ潰れたり、幹部が死ぬような目にあふやうな、歴史的に意義のある不祥事。