書物蔵

古本オモシロガリズム

「発禁」はやはり「ハツキン」

敗戦直後に失効した出版法に、「発売頒布禁止」という行政処分があったのだが、この処分の略称が古来、「発禁」てふ表現であったことは明らかであった。ところが、このヨミが、少なくとも法が生きていた時代において

ハツ・キン(hatsu-kin)

であったといふことは、オトモダチになったころの森さんに聞いたことであったのだが、数年ぶりに誰がこのように発音していたかの証言を得た。
荘司徳太郎、布川角左衛門さんなどなどが、かやうに発音していたとのこと。
現在、「発禁」は「ハッキン(hakkin)」と読むが、これはきっと戦後のことなのだらうね。
しかし、日本語はむづかしい。
たとへば最近わちきが凝ってをる戦前近代エロ本出版史で、

『文芸市場』

なる雑誌がある。
このタイトルのヨミが、「ブンゲイシジョウ」が固有のヨミで「ブンゲイイチバ」はそうでないということは近代文学館の復刻版解説に書いてあるからいいとして。
では、この「ブンゲイシジョウ」の略称、

文市

のヨミは(σ^〜^)σ
ブンシでほんたうによいのだらうか?(。´・ω・)?
それとも、フミイチ?(゚∀゚ )アヒャ
ではもう一つ疑問( -Д-)ノ
「大阪毎日新聞」は「大毎」と書かれたけど、ヨミは?
オオマイ?