書物蔵

古本オモシロガリズム

米人の使うreferencer

用語「レファレンサー」については数年まへから大変な興味をもってゐるところなのぢゃが、なんと複合語でだが英語の新語にでてきた。
http://b.hatena.ne.jp/entry/current.ndl.go.jp/node/22817
グーグルの“Georeferencer Project”というのがそれ。
ジオレファレンサーといふらし。
レファレンサー使うな論はにゃんと2000年代に大真面目に提唱され、おどろきあきれて反論ができるのではあるまいかといろいろ材料あつめをしたのだが、その過程でレファレンス・サービスの本質(じつは利用者がリファーするということ)に気づいたのは思わぬ余得であった。この気づきがなければ、橋下大阪府知事のレファレンス・サービス批判に対する反論が構築できんところであった。
で、話をもどすと、○○(あとで入れる)先生は「レファレンサー」に対して米語、reference librarianがあるのだから、それを(カタカナ形で)つかえというのだが、べつにわちきらは米人でないので、日本起源のカタカナ語として「レファレンサー」を使ってもよいのです。
だいたいやねぇ、インド人も使っとるよ(違う意味で)referencerを(六法全書の意味)。
今度、複合語の新語とはいへ、米人が米語でreferencerと使ってゐて、びっくり(σ^〜^)σ

2015.4.15追記

  • カタロガーのメモ Catalogerとレファレンサー(referencer):和製英語--安易な「-er」使用批判 / 志保田 務 , 村田 修身 , 本山 晶子. -- (資料組織化研究 (52), 63-67, 2006-06)