書物蔵

古本オモシロガリズム

初期の図書館報

因みに云ふ同館よりハ是まて季報と題し毎三ヶ月に一回報告を出せしか自今同館内の実況増加目録等は我月評雑録欄内に時々掲載することと志多り (『出版月評』(8) p.11 (明治21.3))

専門誌『図書館雑誌』が成立する前にも、館報はあって、それはたとえば『東京図書館季報』だったりするんだけど、それらがなくても、たとえば出版月評がその代替機能を果たしてたりするんだよねぇ。同様な例としては、大橋図書館の館報って、独立したものが出るまえは、博文館の図書月報かなんかが代替してた、ってーのは、知ってるひとは知ってる。
明治のころ、図書館と出版はかなり仲良かったという表れでもある。