書物蔵

古本オモシロガリズム

序文について・跋文とは何か

『序文検索』がきっかけで、調べてみた。
そしたら、こーゆーことらしい。
前近代、とくに中古支那文・漢文に於いては、序と跋は本文に対する位置の問題でなく、内容の種別の違いであったようだ。『図書学辞典』で長沢きくや大先生が吼えている。
けど、それが二フォンに入ったときに、単に位置の問題、本文のまへが序、本文のあとが跋ということになってしまったようだ。日本古典書誌学辞典。
そして日本近代書誌でいへば、単に位置の問題なので、同義語として序はまへがき、跋はあとがき、ともいふとある。出版事典。
と、これだけのことが、レファ本を複数見ないとわからんのだよなぁ…(*゜-゜)
日本近代書誌学の成立未だし、ぢゃ(-∀-;)
もり・やうすけさんによれば、吉川幸次郎も長沢キクヤ先生と微妙に違うことを言っているといふ。
また、序(前書き)と跋(後書き)は、近代日本では基本、位置の問題でしかないんだけど、編集者に対する謝辞は後書きに格納される傾向があるとか。
人脈ということで言えば、編集者はよく見えない割りにとても重要。一度、勁草書房図書館情報学について事例を見つけたが。http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20101017/p2